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2015年12月15日火曜日

テンプラニーリョ復習

白ワインより、赤ワインのブラインドテイスティングのほうが苦手です。シラーズとカベルネソーヴィニヨンなんてしょっちゅう間違えるし、そのうえ、かろうじて特徴をつかんでいると言えるのが5品種くらいしかない。その他のものが出てきたら、選択肢すら出てこない状態。

それでは寂しいので、特定品種を集中して飲んでみようと、まずはスペインの代表品種で、「早熟」という意味を持つ、テンプラニーリョを2本選んでみました。

1本目は、王道のペスケラ。以前レゼルバを飲んでいるのですが、今回はそれよりランクが1つ下のクリアンサ。スペインのワイン法では、熟成期間の長い順に、グランレゼルバ > レゼルバ > クリアンサと名称が変わります。階級はDO。

王道!って感じの見た目
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Tinto Pesquera Crianza (ティント・ペスケラ・クリアンサ)
産地: スペイン、リベラ・デル・ドゥエロ
生産者: Alejandro Fernandez
品種: テンプラニーリョ (ティントフィノ) 100%
アルコール度数: 13.5%
価格: 3000円程度
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色は濃いルビー色。香りは、温かい感じのスパイス、リコリス、なめし革、枯れ葉。香りは複雑だなー。タンニンはやはり強く、鉄っぽくもあるけれど、抜栓してしばらくたっているためか、わりと滑らか。後味は少しリコリス。イメージからかもしれないけれど、クラシックな味わいです。

もう1本は、モダンな造り。階級的にはDOより格下のVdTで、表面的にはテーブルワインなのですが、おそらく造り方と熟成期間が規定から外れるというだけで、ワイン自体の品質は高いと思われます。これは、いわゆるボルドースタイルなのかな。

このラベルの絵はどうなの...

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TRIDENTE Tempranillo (トリデンテ・テンプラニーリョ)
産地: スペイン、カスティーリャ イ レオン
生産者: Bodegas Tritón
品種: テンプラニーリョ (ティンタ・デ・トロ) 100%
アルコール度数: 15.5%
価格: 2300円程度
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色はやっぱり濃いルビー。香りは、甘い!リキュールのような、チョコレートのような、うっとりするような凝縮した香りがします。樽由来ですね。そして、こちらもスパイシー。

驚くべきは、そのアルコール度数の高さですが、味わってみても、その強さをひしひしと感じる甘みがあります。タンニンも強いのですが、若いのに渋さはなく、とても飲みやすい。最後に果実感とリコリス。


私の味覚は単純で、わりと新世界好きなので、トリデンテのほうが好みなのですが、抜栓してからの開き方や味の変わり方は、断然ペスケラのほうが複雑で面白いので、ゆっくり楽しみたいときにおすすめです。トリデンテはボルドースタイルなのかもしれないですが、ガツッとくるので、フランス的なクラシックな味わいが好きな人はペスケラのほうが向いているかも。

これでテンプラニーリョの特徴はつかめたんだろうか。タンニンは強いのに飲みやすいところと、リコリスっぽさが共通だった気もするけれど、どうなんだろー。


2015年11月26日木曜日

ヴィーノ ピノ グリージョ / チャールズ・スミス・ワインズ

久々に、テイスティングメモを。

私の好きな、アメリカ・ワシントン州のチャールズ・スミスです。
品種はピノグリージョ。

ブドウ品種にはシノニムと呼ばれるバリエーションがあります。同じ品種だけど、国や産地によって呼び方が異なる別名のこと。シラーとシラーズ (オーストラリア)、ピノノワールとシュペートブルグンダー (ドイツ) とかね。

フランス、アルザス地方の主要品種、ピノグリ。イタリアではピノグリージョと呼ばれています。この子はイタリアじゃなく、アメリカ・ワシントン州で作られていますが、ピノグリージョなんだそう。ボトルの裏には、"Fresh and pure, Italian inspired and locally produced" と書いてあります。

こちらのサイトでは、ピノグリとピノグリージョは全然違う味わいだぞ!ということがきちんと書かれています。ピノグリは重厚、ピノ・グリージョは軽やか。

アメリカで造られていますが、この子は軽やかな味わいということですね。


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ヴィーノ ピノ グリージョ
産地: ワシントン州、エンシェントレイクス
生産者: Charles Smith Wines
ヴィンテージ:  2013年
品種: ピノグリージョ 100%
アルコール度数: 12%
価格: 2300円くらい
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香りはすっきり。公式サイトには Fresh cut hay、刈りたての干し草とありますが(笑)、要は草...?草と言っても、ソーヴィニヨンブランのような青々した感じではなく、やはり刈った後と表現したい、立ち上るような独特の香りがあります。花や蜜の香りもある。

テイストは、酸味のなかに、ちらりと感じるピノグリらしい甘みと苦み。確かに軽快なんだけど、どこかひっかかる、エッジィな味わい。ミネラリーって言っていいのか、これ。

期待したような、濃ゆい、熟した感じのピノグリっぽさはないけれど、週末のブランチ (と言えば聞こえがいいが、要は昼酒) に気持ちよさそうな1本。

なんでいきなりピノグリかと言うと、先日、とあるお店で城戸ワイナリーのピノグリを飲む機会があったのですが、アロマティックかつフルーティでありつつ、肉にも負けないその濃さとねっとり感に衝撃を受け、ピノグリをいろいろと飲み比べてみたいなと思った次第。

 ここから、今年いっぱいはピノグリが続きます。コテコテのアルザス2本、ニュージーランド1本を買ってあるのですごく楽しみ。でも、濃すぎて飽きちゃうかなぁ。

2015年10月29日木曜日

「努力せずにワインジャーナリストになろう」最終回と続き

 この授業も9月に最終回を迎えたのですが、私の文章は拾い物の情報にもとづき、想像力を駆使して書いたため、該当するワイナリーのご迷惑になってはいけないと判断し、載せません。

 人数もほどほどの規模で、文才を発揮して授業を盛り上げてくれたクラスメイトたちのおかげで回を追うごとに楽しいクラスになりました。こういう化学反応はいいですね。日を改めて行った先生宅での打ち上げも盛り上がりました。

 で。10月期もちょっとだけ名前を変えて同じ内容のクラスを開講するということで、申し込んでしまいました。葉山先生は素晴らしい翻訳家でもいらっしゃいます。前回、翻訳をやっていっても見てくださるということでテキストだけはもらっているのですが、手を付けていませんでした。今期はそれにトライしようかなと!

 そして今期はもうひとつ、ブラインドテイスティングのクラスも取っています。これはチームに分かれて、ひたすらテイスティングを行い、品種と産地を当てていくという緊張感あふれるクラス。私はもうメイン品種もよく分からなくなっていて、みなさんのご意見を拝聴するだけで精一杯。ついていくのは諦め、「お!」と思ったものを家でも買って復習する予定です。クラス会 (授業後の飲み会) も全部ブラインドなんだって...レベル高すぎるよ...。

2015年9月13日日曜日

「努力せずにワインジャーナリストになろう」その5

放置ブログと化していますが、とりあえず授業の5回目分の課題をアップ。

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お散歩気分でワイナリーへ行こう!

 日本にも素晴らしいワイナリーがたくさんあることは、最近よく知られている。東京からも、山梨県や長野県など、地方のワイナリーを訪れたことのある人は多いはずだ。しかし、当たり前だが、ワイナリーの多くは広大なブドウ畑があるため、不便な場所にあるのが普通。車だとドライバーは試飲もできず、お子様と一緒にブドウジュースをすするしかない。
 
 そんな東京都民に朗報だ。東京にもワイナリーが立て続けに2軒もオープンしたのである。今回は、2014年に設立された東京初のワイナリー、その名も「東京ワイナリー」をご紹介したい。西武池袋線大泉学園駅から徒歩10分ほどの住宅街にあるこぢんまりとしたワイナリーで、今のところ自社畑はなく、ブドウはすべて信頼できる農家から買う。中を見学させてもらうと、除梗破砕機やステンレスタンクをはじめ、醸造設備はみな小さくて可愛らしい。訪れたときは、東京産の品種である「高尾」の仕込み中で、代表の越後屋美和さんが掲げる「東京の農産物のおいしさを、多くの人に伝える」という目標そのものがそこにあった。当日はイベントだったため、いくつか試飲できたのだが、シュールリーのシャルドネ、ナイアガラ、スチューベン、そしてできたてでまだ瓶詰めしていない藤稔など、どれもフレッシュでキュートな味わい。実はすぐに人気が出て、市場ではワインをなかなか手に入れられないのが残念だが、こまめに訪れればワイナリーで購入できるチャンスはある。散歩の途中にフラリと立ち寄る感じで、ぜひ東京の小さなワイナリーを訪れてみてほしい。

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外観。のどかな練馬の住宅街にあります。
 

当日の試飲ラインナップと、おみやげの東京産野菜。

(追記: 右端は練馬産ブルーベリーのお酒。ワイン以外ではキウイ酒やシードルなんかも造っています。ワイン以外のお酒も造っているのは、好みというのも大きいでしょうが、酒類製造免許を維持するためには、果実酒の場合、年間6000リットル製造しないといけないというのも多分にあるだろうと思います。750ml瓶だと8000本だもんね... ブドウを確保するのも大変。)

東京ワイナリー:
http://www.wine.tokyo.jp/

公式Facebookページ:
https://www.facebook.com/tokyowinery

去年のクラウドファンディングのページ:
https://www.makuake.com/project/tokyowinery/
今年はもっと値段を下げて広く年間会員を募集すると知り、さっそく応募。また行けるのが楽しみです。

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葉山先生からは、「次は行ったことのないワイナリーを資料と想像力だけで書いてみればどうでしょう」というお言葉をいただいたので、そうする予定。

書く才能...というか、コンスタントに書き続ける能力(何かを続ける能力全般と言っていいかもしれないけど)に欠けるなとしみじみ感じています。自分でも楽しみながら書き続けたい。



そういえば、ワインの呼称資格試験の季節。早いなぁ。あれからもう1年。

8月に1次試験が終わり、今年は2次試験まで2か月あるそうです。去年みたく4週間しかないのも辛かったですが、2か月という長期間、体調と気持ちを管理するのは大変だと思います。受験生のみなさま、がんばってください。

2015年7月22日水曜日

「努力せずにワインジャーナリストになろう」その4

このクラスも、もう4回目となりました。
クラスの雰囲気がどんどん良くなり、そしてみんな書くのが楽しくなっています。
「来期も取りたいなー」という人も。私もです!

前回は女性誌にチャレンジしましたが、今回は男性誌に挑戦。
もう極端なのいっちゃいます!

「LEON」
そうです、テーマは「モテるオヤジ」一択のあの雑誌です。

もちろんその前に、どのような雑誌かをリサーチするために買ってみました。

1. 基本、ですます調である
2. 「モテるオヤジ」という言葉が登場しない特集記事がない
3. なぜかハートマーク多用
4. カタカナ成分多めだが、昭和な言葉遣いも欠かさない

ジローラモさんやその他の「濃ゆい」モテ系おじさんが、お人形さんのような若いモデルさんと手をつないだり、抱っこしたり、やりたい放題のパラダイスな誌面。

そこで、畏れ多くもそこに書く体で、日本ワインを合わせて書いてみました。

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モテるオヤジが腕をふるう手料理。合わせるのはキリリと「甲州」!
 

キメもハズシもお手のもの。ビシッとスーツでエスコートし、夜な夜なBARラウンジでグラスを傾けるのが日常なら、たまには自宅で手料理を振る舞いながら1杯飲む非日常もいいではありませんか。ほんの少し凝った男の料理には、さりげなく華を添えてくれるワインが必要。自己主張の激しいグランヴァンはあえてのお休み。今宵は、優秀な執事のようにきっちり仕事をしてくれる日本の白ワイン品種、甲州に登場をお願いしましょう。 

今の旬は、なんといっても鮎。シンプルな塩焼きでも十分サマになるのがうれしい。鮎といえば独特の苦味がありますが、甲州の特徴もほのかな苦味。特にオリと一緒に熟成させるシュールリー(オリの上の意)という製法を使って味に複雑さを出すのが一般的であり、苦味との相性がよいのです。たとえば「シャトー・メルシャン 山梨勝沼甲州」なら、カボスやすだちのようなスッキリ感と、程よい渋みとミネラルが鮎の魅力を引き立ててくれます。 

「甲州は香りに乏しくてロマンに欠けるから、ちょっとね」という御仁もいらっしゃるかと。そんなあなたにはこれ、「アルガブランカ ビニャル イセハラ」。ちょいとレアなところもオヤジのヨコシマな心をくすぐりますが、驚くべきはその香り。グラスに注ぐと、グレープフルーツのようなアロマが立ち上ってきます。酸もフレッシュ。さらに旨味も感じるので、天ぷらなんていかがですか。特に小柱のかき揚げなど、魚介類とのマリアージュが最高。余韻も長く、思わず2人で顔を見合わせて微笑むような時間が待っています。
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正直、雑誌を読んでいると「うわ....」しか感想がなかったのですが、個性が強いものって書いてみると楽しいもんですね。モテるためにどうするかという記事しかない潔さにも心を動かされ、モテ系オヤジを追求したくなっています。そこまでモテる必要があるのか甚だ疑問ですが。クラスメイトの男性からは、「男のハーレクインロマンスじゃないですかね」と言われました。


葉山先生が華麗なオチをつけてくださったんですが、ハードコピーしかないので、またいずれ公開したいと思います。

2015年7月1日水曜日

「努力せずにワインジャーナリストになろう」その3

(長文です)

1か月はあっという間に過ぎ、また授業の日がやってくる。

引き続き日本ワインをテーマにしつつ、想定媒体は女性誌に変えてみることに。いくつか雑誌を買って検討してみたのですが、「女性の名前がついた薄い雑誌」に決めました。

まずは文体をチェック。常体なのか敬体なのかもわかりづらい。ひとつには、体言止めや形容詞の言い切りが異様に多いから、というのがあります。んー、よし、それで押し切ることにしよう。

今回は品種推しにしたい。はじめは甲州でしょ、ということは頭にあるものの、ここ数か月甲州をまったく飲んでいないことに気づき、それは次回に回すことに。では、取り上げるのは、やっぱり赤の代表、マスカットベーリーAです。

甲州よりは飲んでいるものの、品種としては苦手な部類に入るマスカットベーリーA。意地になって挑戦しているような気もするけど、これをいかに売り込む文章にできるかやってみよう。

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ふだんごはんをチャーミングに!日本ワインなら、マスカットベーリーAはいかが?


国産のブドウで造る日本ワイン。白ワイン用のブドウ品種では甲州が有名ですが、赤ワイン用の品種もちゃんとあるんです!その代表選手が、マスカットベーリーA。「日本ワインの父」と呼ばれる川上善兵衛氏が、昭和の初めに日本の風土や食生活に合わせて交配しました。いちごやザクロを思わせる華やかな香り。辛口でも、ほのぼのとした甘酸っぱさを感じるフレーバーが特徴。ワイン初心者から上級者まで親しめるキュートな味わいです。そのうえ、しょうゆやみりんを使った家庭料理との相性が抜群なのもうれしいところ。

大手ワインメーカーから販売されている、手に入りやすく、お値段も手頃なラインナップを飲み比べるのも楽しい。サントリーから出ているのは、やわらかな口当たりが特徴の「ジャパンプレミアム マスカットベーリーA」と、ほんのり甘いロゼワインの「マスカットベーリーA ロゼ」。シャトーメルシャンからは、赤ワインの「穂坂マスカットベーリーA」と、ロゼのスパークリングワインに仕立てた「穂坂のあわ」をどうぞ。華やかなロゼのスパークリングワインは、普段使いはもちろん、お花見や女子会にもぴったり。

少しマニアックな1本が飲みたい人は、山梨県甲州市のワイナリー、ダイヤモンド酒造の「ますかっとベリーA Y3 cube (ワイキューブ)」をぜひ味わってみて。品種のチャーミングな魅力を存分に発揮しつつ、ボリュームのある料理にも負けない骨太の味わいに、マスカットベーリーAを飲み慣れた人でも驚くはず。
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今回、葉山先生は「良くないところはビシっと言っちゃいましょう!」というスタンス(笑)
私もクラスメートから改善点をいくつかいただきました。

- 「ふだんごはん」というなら、全部じゃなくていいけれど具体的に合うメニューを載せてほしい。
→ 痛いところですね。料理とのマリアージュを判断するのが苦手なのと、大手のやつは飲んだことないという...。インチキですわ。

- 川上善兵衛うんぬんは不要。
→ 女性向け雑誌ということで、うんちくは不要。

- 比喩を入れると奥行きが出るのでは。
→ 確かにその通り。引き出し少ない。

- ミステリアスなエッセンスがほしい。
→ ワインはロマンですからね。

やっぱり、自分が苦手なところを続々と指摘されるものです。それにしても、自分で書いてみると全然書けなくて、意に沿わないものでも書けちゃうプロのライターさんってすごいと思いました。

そして、先生が書き直してくださったバージョンがこちら。

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ふだんごはんをチャーミングに!日本ワインなら、マスカットベーリーAはいかが?

今、オシャレ女子は、国産のブドウで造る日本ワインに注目しています。白ワイン用のブドウ品種では甲州が有名ですが、赤ワイン用の品種もちゃんとあるんです!その代表選手が、マスカットベーリーA。「日本ワインの父」と呼ばれる川上善兵衛が、昭和の初めに日本の風土や食生活に合わせ交配しました(大富豪だったのに、ワインと葡萄の品種改良のため家財をなげうったそうです)。

マスカットベーリーAには、いちごやザクロを思わせる華やかな香りがあります。辛口でも、ほのぼのとした甘酸っぱさを感じるフレーバーが特徴。3月に大学を卒業して4月から女子高の先生になった新任の女性みたいなワインですね。ワイン初心者から上級者まで親しめるキュートな味わいです。その上、醤油や味醂を使った家庭料理との相性が抜群なのもうれしいところ。

大手ワインメーカーから販売されていて手に入りやすく、お値段も手頃なラインナップを飲み比べるのも楽しい。

サントリーから出ているのは、やわらかな口当たりで、音大ピアノ科を卒業して着任した音楽の先生的な「ジャパンプレミアム マスカットベーリーA」と、ほんのり甘くて、ピカソが大好きな美術の先生みたいな「マスカットベーリーA ロゼ」。シャトーメルシャンからは、毎朝、日経新聞を読んでいそうな世界史の先生みたいにかっちりした赤ワインに仕上げた「穂坂マスカットベーリーA」と、『JJ』から抜け出たようにスタイリッシュな英語の先生風のスパークリング・ロゼワインの「穂坂のあわ」をどうぞ。華やかなロゼのスパークリングワインは、普段使いはもちろん、お花見や女子会にもぴったり。

少しマニアックな1本が飲みたい人は、山梨県甲州市のワイナリー、ダイヤモンド酒造の「ますかっとベリーA Y3 cube (ワイキューブ)」をぜひ味わってみて。ペンシルスカートが官能的で大人の魅力が満載の物理の先生みたいで、品種のチャーミングな魅力を存分に発揮しつつ、ボリュームのある料理にも負けない骨太の味わいに、マスカットベーリーAを飲み慣れた人でも驚くはず。

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女性向け雑誌でワインを女性に例えるのは果たして効果的なのかはわかりませんが(笑)、やはり葉山節炸裂のステキな文章に生まれ変わりました。全員にdancyuクオリティの添削をされるわけですから、来てよかったなーと思うわけです。先生からは、本当に書くこと自体がお好きなんだなというパワーが伝わってきます。

ちなみに今回のワインで特筆すべきだったのは、ドメーヌ・レアンドル・シュヴァリエのブラン・ド・ノワール。なんと、カベルネソーヴィニヨンの白ワインですよ!最初、ビオのソーヴィニヨンブランかと思いました。クオリティが高い白ワインだけど、誰得!?  意外性抜群だから、ワイン会向きですね。
真ん中のやつ。左はメドック格付2級。
 (あ、調べたら生産者が来日してたんですね。)

授業後の飲み会で先生の前に座って緊張していたのですが、しばらく時間がたって酔っ払ってしまい、目があったときに思わず「今日、誕生日なんです...」と口を滑らせてしまいました。

すると、先生がダッシュでシャンパーニュを調達してくださるという身に余る幸せが!うわあああ恐縮。クラスメートからもお祝いの歌や言葉をいただき、本当にハッピーデイになりました。果報者。

ふだん、親しい人にしか「お誕生日おめでとう」と言わないし、自分の誕生日も伝えないようにしているので、こういう即興のお祝いって経験したことがほとんどないんですよね。なんか嬉しいなぁと素直に思って、みなさんに感謝しました。
シャンパーニュのワイヤーに
ろうそくをつけてもらって吹き消しました
本当にありがとうございました!順番にお祝いできるといいなー。

...そして、次回は甲州で男性誌にチャレンジかな!

2015年6月25日木曜日

WSET Level 3 (2): 栽培環境 (The Growing Environment) その2

続きです。

Precipitation
「降雨量」、「降水量」の意。
ブドウ栽培に適した年間降雨量は500~900mm (受験では「ん雨水」という語呂合わせで覚えます(笑) )。

ちなみに東京は年平均1500mm程度。日本のワイン産地は、山形と山梨が約1100、長野と北海道が約850で、やはり日本の中でも雨が少ない。でも、ダントツ1位の宮崎(約2800)、2位の熊本(約2300)でもおいしいワインが造られているのです。雨なんてどうやって防げばいいのやら。相当のご苦労があるのだろうな...。
(数字は気象庁のデータを基にしたというこちらを参照しています)

Irrigation
「灌漑(かんがい)」
ブドウは乾燥した土地を好みますが、限度があります。

アメリカ・ワシントン州のワインについて調べたときに、灌漑について具体的なことを初めて知りました。ワシントン州の内陸部は年間200mm程度しか雨が降らないカラッカラな土地なので、灌漑が必要なんですね。今はDrip Irrigation (点滴灌漑)で、「スプーン1杯」みたいな微妙な水分量でも制御可能。

WSETのテキストによると、点滴灌漑は、木1本1本にドリッパーが備えられ、コンピュータ制御で理想の水分量が保てるという、高価で高度な技術らしい。

ちなみに、伝統的な産地では、(昔の名残からか)法律で灌漑が禁止されています。

Terroir
「テロワール」は英語でもテロワールなんですね。「テロワールが...」って言うとちょっと通っぽくはなりますが、ではテロワールとはいったい何なのか。テキストでは、ワインにその土地ならではという印象を与える環境上の要素全体を意味するとなっています。狭義では、一定の気象条件下の異なる土壌から生まれる違いを指すそうですが、もっと一般的には、畑の向き、斜面、気候、品種といった要素がからみ合って生み出す効果や影響を指します。私自身は「ブドウが育つ土壌・環境」くらいの理解です、はい。

Lees Stirring
Leesは「オリ」、Stirは「かき混ぜる」、つまりバトナージュ(bâtonage)のことかな?
オリって英語ではLeesって言うんだ。フランス語ではLieですね。シュールリーのLie。

わたくし、フランス語は全然ダメですが、日本でワインを勉強する場合、ワイン用語は大体フランス語です。

次回は、Vineyard Management (ブドウ畑の管理)に進みます。

2015年6月23日火曜日

WSET Level 3 (2): 栽培環境 (The Growing Environment) その1

いきなり挫折か...と自分でもうっすら思いつつ、息も絶え絶えな感じで第2章。

エキスパート受験では数字をさらっとなぞっただけのこの分野でしたが、WSETではかなり詳しく書いてあって読み応えがあります。

まとめなどはせずに、気になる用語をメモ。

Diurnal range
diurnalは「1日の」「毎日の」という意味だけど、diurnal rangeとは、the temperature difference between day and night、つまり昼夜の寒暖差のこと。

Graft callus
Graftは接ぎ木。Callusはカルス。ブドウは接ぎ木をすることが多いのだが、接合部分の切りつけたところからできる癒合組織をカルスというらしい。(厳冬の場合、一番ダメージを受けやすいのがこの部分)

ブドウ畑中に置いてあって、春に霜が降りるときに点火するのがBurnerと書いてあって二度見してしまった。調べると、もちろんガスバーナーみたいなものではなく、石油ヒーターみたいなもの。

Aspect
ここで言うaspectとは、A slope's aspect affects the amount of sunlight it receives とあるので、「向き」とか「面」てこと。斜面大事。

その2に続きます。たぶん。

2015年6月3日水曜日

Nasu Wine Kuroiso Shimotsuke

最近よくお邪魔するワインバーのマスターがおすすめしていたNasu Wine。

Nasu Wineを造る渡邊葡萄園醸造の4代目当主はボルドーで修行されていたことから、ボルドーブレンドが良いらしい。そんなわけで、同ワイナリーのトップキュヴェであるボルドーブレンドを購入。しかし、それだけじゃもったいないなー、そんなに素晴らしいワイナリーであればきっとマスカットベーリーAも期待できるんだろうと思ってこちらも買いました。

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Nasu Wine Kuroiso Shimotsuke
産地: 栃木県
生産者: Watanabe Vineyard (渡邊葡萄園醸造)
ヴィンテージ:  2012
品種: マスカットベーリーA 100%
アルコール度数: 13%
価格: 2392円
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色はちょっとくすんだガーネット。香りは、ラズベリー、イチゴ、ザクロ、アニス、ハーブ、ドライフラワーかな。フォクシーフレーバーは控えめな気がします。

驚いたのはその味。日本の黒ブドウ品種であるマスカットベーリーAは、甘くなくても甘ったるい感じで、個人的にはおいしいと感じるものには正直あまり出会っておりません。樽やタンニンがきっちりついていて、どっしりとしている場合に「おお!」と思うことはありますが。

「ボルドー系がおすすめ」というイメージから、そのような味を想像していたのですが、むしろ樽やタンニンには頼っていない、果実味と酸味をしっかり生かした上品なMBAでした。でも軽くはない。いいな、これ。赤ワインだけど、少し冷やして飲むのがおすすめ。

ボルドーブレンドも飲むのが楽しみ!

2015年5月31日日曜日

「努力せずにワインジャーナリストになろう」その2

2回目の授業。課題は締め切り日のお昼ごろ提出しました。
想定する媒体は、某新聞。読者として、あまりワインに詳しくない普通の人を想定しています。

何について書こうか迷ったのですが、日本ワインをテーマに選びました。

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日本ワインを楽しむ 

1日の締めくくりにおいしいワインを飲みたい。欲を言えば、ちょっとだけかっこよく飲みたい。でも、王道のフランスワインは複雑怪奇で、有名なものは高くて手が出ない。かといって、おいしくて値段も手頃なチリワインは、なんだか平凡で気分が上がらない。そんな隙間を埋める存在に成長しているのが、今の日本ワイン。ここ10年で、国産ブドウを使った日本ワインの品質は劇的に向上し、新しいワイナリーがいくつも設立されている。まだ歴史は浅い。だから、少し知識を蓄えるだけで追いつき、ぐんと楽しく飲めるようになる。 

これから数回にわたって、楽しく日本ワインを飲むためのポイントをお伝えする。今回は挨拶代わりの1本として、新潟県胎内市が運営している、胎内高原ワインのヴァン・ペティヤンをご紹介。ペティヤンとは微発泡ワインのこと。優しく包み込むような泡と、青りんごのようなフレッシュな味わいが疲れた夏の心と身体をじんわりと癒してくれる。1,944(税込)

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授業では、先生が受講生ひとりひとりの課題を取り上げて褒めちぎってくれます。褒めて伸ばす授業(まあ受講生は、ワインジャーナリストになろうという気はみじんもなく、気楽に来ているお客ですしねw)。
 
驚いたのは、褒めちぎるだけでは終わらなかったこと。葉山考太郎先生ご自身が「各自のコラムを自分が書いたらどうなるか」というお手本を全員分作るという、なんともありがたいおまけ付き...というか、実はこれが講座のキモではないか。
 
受講生は10人くらい。けっこうな人数が提出期限の17時ギリギリに出しているのにもかかわらず、19時開始の授業までに全員分のエッセイを書き直すなんて尋常じゃありません。しかも、フォーカスのしかた、文章の明確さ、ひねりかたなど、どの人のもdancyuに載っていそうなかっこいい記事に生まれ変わっている。
 
私のももちろん手が入れられていました。今の時点で許可をいただいていないため載せませんが、元の文章からは想像も付かないタイトルが付けられています。タイトルは大事。「なんじゃこりゃ、気になる!」と思わせないと読んでもらえませんから。
 
やはりプロってすごいよな....という圧倒的な力を目の当たりにできて、本当にありがたい講座です。
 
最後に、実際に某食通雑誌に寄稿された記事を配布して、解説してくださいました。
 
ちなみに授業では毎回2種類のワインが提供されます。今回はこちら。

エグリ・ウーリエ大好き!

シャンパーニュのエグリ・ウーリエと、ボルドーのメドック格付4級であるシャトー・ベイシュヴェル。しかし、自分の書いたものが次に紹介されるかと思うとヒヤヒヤで、飲んだ気がしないんですけどね...。

追記: 葉山先生の許可をいただいたので、書き直していただいたバージョンを掲載。

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セレブ俳優と学級委員長の間                                                    

1日の締めくくりにおいしいワインを飲みたい。欲を言えば、ちょっとだけかっこよく飲みたい。でも、王道のフランスワインは複雑怪奇で、有名なものは高くて手が出ない。映画のセレブ俳優みたいなもの。かといって、おいしくて値段も手頃なチリワインは、性格のよい学級委員長みたいに平凡でワクワク感がない。そんな2つの隙間を埋める存在に成長しているのが、今の日本ワインだ。ここ10年で国産ブドウを使った日本ワインの品質は劇的に向上し、新しいワイナリーがいくつも設立されている。まだ歴史は浅い。だから、少し知識を蓄えるだけでプロに追いつき、ぐんと楽しく飲める。

このシリーズでは、楽しく日本ワインを飲むためのポイントをお伝えする。今回は挨拶代わりの1本として、新潟県胎内市が運営する「胎内高原ワイン」のヴァン・ペティヤンをご紹介したい。ペティヤンとは微発泡ワインのこと。優しく包み込むような泡と、青りんごのようなフレッシュな味わいが疲れた夏の心と身体をじんわりと癒してくれる。1,944(税込)

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「努力せずにワインジャーナリストになろう」その1

見よ、このタイトル。

今でも予算の許す限りワインスクールに通っているのですが、今期選んだのが、タイトルの講座(笑)。月1回です。

「努力せずにワインジャーナリストになろう」なんていう大胆な講座名を付けるのは、日本にひとりしかいません。はい、ワインジャーナリストであり、有名な著作や訳書も多い葉山考太郎先生です。ワインが好きな人もそうでない人も、一度くらいはその軽妙で誰でにも分かりやすい文章を本や雑誌で目にしているはず。

ワインジャーナリストになるかどうかはともかく、毎回ワインにまつわる文章を書いて提出すると、それを先生に批評していただけるということで、それに惹かれて受講することにしました。

先月の初回の授業では、ワインジャーナリズム業界のしくみや文章の書き方などが楽しく語られました。「ワインジャーナリストは1ダースで十分?」に始まり、「ワインジャーナリストだけでは食えない?」、原稿料や印税の現実など、どこの業界も一緒ね...みたいな状況で、要は「ワインジャーナリストと名乗るのは自由、でも稼げません」ということです。当然ですわね。

(余談ですが、葉山先生によると、日本においてワインジャーナリスト専業で食べている人はおそらくひとりだけとのこと。このへんは翻訳業界とは異なります。先生もきっとワインだけで食べていけるのでしょうが、もともと本業はソフトウェア関係とどこかで読みました。パズル本の編集もされていますし、超多才な方です。)

今月からはいよいよ受講生がそれぞれ書く番。

課題は、自分がコラムを書きたい媒体、コラムのコンセプト、タイトルを決め、400字程度で1本書くこと。あとペンネームを決めること(先生のお名前も、住んでいる場所+ご子息の名前というペンネーム)。締め切りは授業当日の17時です。

(続きます)



2015年5月28日木曜日

WSET Level 3 (1): ブドウ原品種、品種、台木 (Grape Species, Varieties and Rootstocks) その2

第1章の続きです。後半は主要品種の紹介。

黒ブドウは、ピノノワール、カベルネソーヴィニヨン、メルロー、シラー(シラーズ)、グルナッシュ(ガルナッチャ)、サンジョヴェーゼ、テンプラニーリョという納得のセレクションなのですが、面白いのが白ブドウ。

シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン、リースリング... までは良いとして、残りがピノグリ(ピノグリージョ)、ヴィオニエ、マスカットなのですね。シュナンブラン、セミヨン、ゲヴェルツトラミネールではない。

これがWSETの個性ですかな。どこかのブログで読んだのは、WSETは流通視点だから、売れるもの重視ということ。ヴィオニエ好きの私が拾いますが、ヴィオニエの項目は "Viognier is becoming increasingly fashionable." という書き出しです。この教科書は2011年、第2版は2012年出版ですから、まあまあ最近。ヴィオニエ、ブレークですね。

というわけで、第2章の栽培環境にまいります。


2015年5月24日日曜日

WSET Level 3 (1): ブドウ原品種、品種、台木 (Grape Species, Varieties and Rootstocks) その1

資格試験に合格したら、覚えたことを忘れないうちにWSETを受けるといいですよ、とアドバイスされてすでに半年以上。試験で暗記したあれこれはすでに忘却の彼方...。

WSETとは、Wine & Spirit Education Trustの略で、ロンドンに本部を置く世界最大のワイン教育機関です。認定試験はLevel 1から5まであり、1から3までは日本語でも受けることができます。

日本の呼称資格レベルだと、日本語で受験する場合はInternational Higher Certificate、英語で受験する場合はLevel 3の難易度が同等となります。この辺、ちょっとわかりづらい。

難易度は同等といっても、日本ソムリエ協会が提供する試験とは趣旨がまったく違う模様。WSETの本拠地イギリスは、ワインの取引や流通で歴史的に影響力の大きい国。WSETも流通という側面からみたワインに重点が置かれているようです。

私はLevel 3 (英語) をいつか受験しようと思っていますが、受験はおまけで、大事なことが2つあります。

1. 復習: せっかく勉強したのに、このままでは忘れる一方であるため。なんかこれ、エキスパート受験のときも言ってた気がするけど...。

2. ワイン英語の勉強: ごくたまにワインに関係する翻訳の依頼をいただくのですが、調べ物に時間がかかる。日本語と英語を結び付ける力がまだ足りていない。英語と日本語の両方でもっと専門用語に慣れておきたい。

というわけで、挫折しそうな雰囲気が今からみなぎっておりますが、ぼちぼちテキストを読みこなして行く予定。ブログには、気になった用語をピックアップしていきます。

今回はこちら。

One Year Old Wood
説明を読んでも最初はイマイチピンとこなかったのだが、新梢 (1年枝) のことらしい。2年枝以上になると、Permanent Woodと呼ばれる。これ、日本語ではなんだろう。結果母枝かな。

Crossings
交配。ワインの世界では、欧州系原品種であるヴィティスヴィニフェラの品種同士を掛け合わせること。たとえば、カベルネソーヴィニヨンは、ソーヴィニヨンブランとカベルネフランの自然交配で生まれたもの。

Hybrids
こちらは「交雑」で、異なる原品種を掛け合わせること。テキストの例であれば、19世紀後半にフィロキセラという根につく害虫が原因でヨーロッパのブドウが壊滅的になったとき、耐性のある米系品種とヴィティスヴィニフェラ系品種で交雑を行ったらしい。1950年に禁止されるまではその木でブドウも造っていたように読めるけれど、現在でも交雑したものは台木としての用途が主だと思う。
(ブドウは地中の台木部分と、地上部分の穂木を接木して栽培。台木が米系、穂木がヴィティスヴィニフェラというのが普通。)

ということは、日本の代表的黒ブドウ、マスカットベーリーAは、米系のベーリーとヴィティスヴィニフェラのマスカットハンブルグの「交雑」品種であるわけですね。

続きます...。うーん、挫折しそう...。

2015年5月22日金曜日

クラシック・ナパ・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニヨン / クロ・デュ・ヴァル

1か月以上も放置して、このブログの存在を忘れたかのように生きておりました。

その間にお気に入りのワインバーを見つけたりしていたのですが、今回はテイスティングメモを。

家でひっさびさに牛肉を焼いた日に、セラーで2年ほど熟睡していたこのカリフォルニアワインを開けました。

カリフォルニアワインを世界的に有名にした1976年のパリ対決から10年。1986年の雪辱戦でもフランスワインを返り討ちにしたワインだそう。


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クラシック・ナパ・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニヨン
産地: カリフォルニア州、ナパバレー
生産者: Clos Du Val
ヴィンテージ:  2009年
品種: カベルネソーヴィニヨン 100%
アルコール度数: 13.5%
価格: 忘れた...。最新ヴィンテージは5000円前後
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カベルネソーヴィニヨンだけれど、青臭さはまったくない。完熟だし、2009年だから飲み頃なんでしょう。
タンニンは強いけれど、エレガントでシルキーな感触。すばらしい。
香りはチョコレートや黒い果実が迫ります。フレッシュフルーツというよりは、ジャムっぽい。
スパイシーだし、酸味もほどよい。

さすがの1本です。肉好きな方はお誕生日とか、特別な機会にぜひ。

それにしても、うーん、あかん、自分のテイスティング力が落ちてるなーと感じる....。まじめに飲まねばいかんです。

2015年4月9日木曜日

ドッグ・ポイント・ヴィンヤード "セクション94"

翻訳家の村井理子さんの「オーブン焼き」が通訳・翻訳クラスタ (と、きっとそれ以外でも!) でバズっています。料理が苦手なので、普段ならレシピ系はスルーなんですが、これはオーブンで焼くだけ!というわけで作ってみました。

オーブン前
オーブン後
鴨のコンフィが冷蔵庫にあったので入れたんですが、普通の肉のほうが良かったかも。

簡単な料理かとおもいきや、オーブンレンジのオーブン機能を使うの何年ぶりなんだ!みたいな私では熱の加減が難しかった。でも学習したので、次回はきっと完璧においしいのができるはず。(それでもおいしかったー)

これに何のワインを合わせるべきか。ワイルドだし、ビオのおいしい赤かなと思っていたのですが、直前でコレに決めました。白!


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ドッグ・ポイント・ヴィンヤード "セクション94" (Dog Point Vinyard Section 94)
産地: ニュージーランド、マールボロ
生産者: Dog Point Vinyard
ヴィンテージ:  2011年
品種: ソーヴィニヨンブラン100%
アルコール度数: 14%
価格: 4000円程度
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ニュージーランドのマールボロといえば、ソーヴィニヨンブランが世界の標準となるくらい有名です。パッションフルーツと青い香りが迫ってくるフレッシュなもの。しかしこちらは、18か月樽熟成ということで、まったく違う魅力を醸し出します。

色は緑にも見えたのですが、明かりによってはもう少し濃い麦わら色。樽のくぐもった触感とやわらかさ。でも負けない酸味。グレープルーツの香りと酵母っぽい感じが混ざり合う。アルコール度数14%というのもびっくりの高さなんですが、そのせいか全然肉に負けません。もちろんハーブを乗せたグリル野菜にもぴったり。

これ、初めて飲んだのはオセアニア料理のお店でしたが、肉肉しい料理にも合ったんですねー。そのときまでソーヴィニヨンブランが苦手だったのですが、これを飲んで驚いてからは、樽がかかっていないソーヴィニヨンブランも楽しんで飲めるようになりました。

あまり料理とワインのマリアージュに興味ないんだけど、これはよかったな。また買おう。

こういう人生をほんの少し変えるワインともっと出会いたいなぁ。

2015年3月20日金曜日

カンフーガール

少し前に、ひょんなことでワシントン州のワインについて調べてレポートを書きました。

アメリカのワシントン州というのはもちろんD.C.とは異なり、西海岸最北の州です。スタバとかマリナーズで有名なシアトルがある州。ここはワイン産地としても全米2位の生産量を誇ります(1位とは大差なんですが)。シアトルは雨が多いイメージがありますが、ワイン産地はもっと東側で、雨がほとんど降らない荒野です。つまりブドウ栽培に適している。テロワールが素晴らしいのです。

しかし、地味ぃぃぃ!!
なぜかというと、今は品種ありきで産地や好みを語る時代。カリフォルニアはカベルネソーヴィニヨン、お隣のオレゴンはピノノワールというスター品種があるのに、ワシントンにはない。玄人受けするラインナップながらホームランバッターがいない野球チームみたいなものなのです。

(というお話は、すべて"Washington Wines and Wineries: The Essential Guide" (Paul Gregutt著)に寄りかかって書いております)
 
あんまり日本でも意識されていない産地であるため、見かけることも少ないのだけど、その中でも比較的有名なワインは、やはりチャールズ・スミスじゃないだろうか。白黒でロックテイストなラベルを見たことがある人も多いはず。私はこの間、立川のふつーの焼肉屋さんにオンリストされているのを見ました。

今回は気まぐれに買ったこれ。



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カンフーガール  (KUNGFU GIRL)
産地: アメリカ、ワシントン州
生産者: Charles Smith Wines
ヴィンテージ:  2013年
品種: リースリング100%
アルコール度数: 12%
価格: 2400円程度
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色はリースリングにしてはやや濃いのかな?上の写真よりちょっと濃い気がする。
香りは、レモン、ライム、白い花、リンゴ (ワイナリーのサイトにはフジリンゴって書いてある)。そしてかすかに灯油香。おお、やっぱりリースリングだなぁって感じる。

味は、抜栓したてのときはもっとシャープに突き抜けていた気がする。酸味も元気いっぱいだった。高貴なリースリングというよりは、エネルギッシュで味が凝縮されているようなリースリング。でもリースリングらしい上品さは失われていない。

今飲んでいるのは、小瓶に移し替えてしばらく置いていたもの。角がとれ、やや甘やかな顔も見せる。

このリースリング、好きだな。気温が上がってくると、赤より白を飲みたくなるんだけど、そういうカジュアルな飲み方にぴったりだと思う。私はわかりやすいワインが好きなので、ドイツやアルザスより好みかもしれない。

上の本の著者は、ワシントン州のスター品種候補としてセミヨンを挙げていたけれど、私はリースリングのほうがいいと思うんだなー。だって、こんなにキュートで元気いっぱいで上品なリースリング造れちゃうんだもの。そんな土地、なかなかないよ!(たぶん)

2015年3月17日火曜日

【自分メモ】ここ数か月で印象に残ったワイン大集合

お店やお友達のおうちで飲んだワインもテイスティングコメントを残せればいいのですが、だいたいメインのワインが出てくる頃には酔っぱらっていますので、「あれ、おいしかったよなー」くらいにしか思い出せないもの。

昨日今日とちょいとやさぐれておりましたので、自分メモで「あの時よかったなー」というワインをひたすら挙げていく自己満足エントリです。

大体去年 (2014年) の12月あたりから。

 ↑は、Domaine YOYO。ラングドックのビオです。ビオなのに、6000円前後という強気お値段。でもなかなかお目にかかれないし、おいしいんですよねー。別の種類のがあと2本あるので、できれば1本はテイスティングエントリを書きたいと思います。


  ↑は、日本ワイン会。イセハラの2014のリリースは今年の10月までおあずけなので、2013は貴重。あと、シャトーメルシャンの桔梗ヶ原メルローは、日本を代表するワインでしょう。常に3万円のコストがかかった1万円のワインという情報が頭をよぎりますが、やはりすごいワイン。これ以前にも飲んだことがあるのですが、10年くらい前のヴィンテージでもまだ若々しかった。


 これは日本ワインじゃないけど、ニュージーランドで造られているKusuda。ニュージーランドを代表するワイナリーの1つと言っていいんでしょうね。ものすごくおいしかった。前にシラーを飲んだのですが、ニュージーランドのシラーってオーストラリアのシラーズと全然違うんだなーと。Kusudaのレベルが高いだけかもしれないですけど。


 モレ・サン・ドニのプルミエクリュ。ブルオタの方が持ってきてくださったんですが、うまかったわー。

シャトーディケム様。言葉は要りません。生きててよかったw

 クリスマス直前に、お世話になったお友達に持って行って、ほぼ1人で飲んできたテタンジェ。


まだ飲んでないけど、ボーペイサージュが1本だけ当たった。ツガネのメルロー。うれしい!


たぶん、すごいバローロ。


お正月にウチで開けたボランジェ。映画ファンには007のシャンパーニュと言ったほうがいいのかな?生活感いっぱいですみません。


 友人夫妻と三茶で飲んでいたら、なんとしれっとヨイチノボリのパストゥグランが黒板にオンリスト。お店の方に「これホントにあるんですか?」と思わず聞いてしまった。お店の方はニヤリ。うふふ。これが初ドメーヌタカヒコでした。あまり飲めない友人のだんなさんも結構飲んでいた。パストゥグランだからガメ (追記: ガメは間違い。ツヴァイゲルトです) とピノですが、めっちゃおいしかった。
ちなみに、「愛と胃袋」っていう、ご飯もとてもおいしいお店 ↓

 
 
 

 これはキムラセラーズのピノ。これもニュージーランドのワイン。素晴らしかった。


 これ、見るからにすごいボルドー、サンテミリオンの格付けワインなんですが、持参したご本人が間違って持ってきたという話もあり、ノーコメントw


 ローヌといえばギガル。コンドリューでヴィオニエまで造っているとは知りませんでした。めっちゃおいしかった。ヴィオニエ愛してる。

で、これは今年のベスト3に入る。ベスト1かも。ボーペイサージュのカベルネフラン。こんなキュートなカベルネフラン、初めて。私のカベルネフランのイメージをがらっと変えた。素晴らしすぎる。


 この間飲んだ、ヴァン ド ミチノク。Facebookでワインバーやジャーナリストのみなさまが挙げていたので、飲んでみたかったのですが意外なところで飲めました。ヤマブドウとマスカットベーリーAなど、まぜこぜな感じが良い!
経緯などはこちらのブログに詳しい。全然関係ないけど、ピュズラボノームの雰囲気もちょっとだけ感じたりして。来年も飲めますように。

東北では、山形や福島はワインの銘醸地なんです。

 身震いするようなボトルが並べられたのですが、選んだのはこちら。

 ボンヌ・マール、グランクリュ。幸せすぎてしにそうになった。

2015年3月4日水曜日

シュナンブラン月間: サヴニエール・クレ・ド・セラン

ついにやってきた、シュナンブラン月間のメインイベント。サヴニエール・クレ・ド・セランですよ。一部で言われていますが、フランス5大白ワインの1つ。

このサヴニエール・クレ・ド・セランは、ニコラ・ジョリーというカリスマが7 haだけ単独所有しているAOC。

ニコラ・ジョリーは、何と言っても、ビオディナミの伝道師。

ビオディナミとは何か?ビオディナミと自然派の違いは何か?

ビオディナミ (英語ではバイオダイナミクス) は、シュタイナーが提唱した理論に則った (ややオカルトチックな) 農法。私はスピリチュアル系が苦手なので、ビオディナミってなんだかなぁと思っていたのですが、本当においしいワインを飲んで以来、しぶしぶではありますが、結果としての産物を大いに認める派 (笑) です。

「自然派ワイン」や「ビオワイン」(フランス語ではヴァンナチュール) は、一般的には有機農法で栽培され、醸造時にもできるだけ作為的な工程を避けるワインだと思いますが、「何が自然か?」はとらえかたによってさまざまで、明確な定義はありません。曖昧でロックです。ただ、ビオディナミはその一派ということができるでしょう。
威厳ないわー、この写真w

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サヴニエール・クロ・ド・ラ・クレ・ド・セラン (SAVENNIERES CLOS DE LA COULEE DE SERRANT)
産地: フランス、ロワール地方
生産者: NICOLAS JOLY
ヴィンテージ: 2010年
品種: シュナンブラン 100%
アルコール度数: 15.5%
価格: 6000円程度
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ひえー、アルコール度数15.5%って、白にしては非常に高い。ボトルの裏ラベルにも書いてあるのですが、かなり熟すまで待って収穫していることと、収量を抑えていることが、糖度を上げて (アルコール度数を上げて) いる理由なんでしょう。

色は濃い。もうオレンジに近い麦わら色。
香りは、少しセメダインぽい匂いがする。これはビオ由来というより、シュナンブランの個性かも。嫌な感じではない。火打ち石って表現したほうがいいのかもしれないけどw
アプリコットや梅っぽい香りとミネラル感。

飲めば、うっとりするような芳醇さが広がる。一方でスルスルと入り込んでいく親しみやすさも。温度が上がると、最後に酸味が追いかけてきます。甘味と酸味が舌の周りで絡み合う。

本来はデキャンタージュするか、抜栓してしばらくおくほうがいいようです。
温度も冷たくしないで。

私の貧しいボキャブラリーでは表現できないのですが、ホントにおいしい。
今回はお勉強のために大枚はたきました。
わーん、お金ないけど、また買っちゃいそう!

そういえば、最近見たニュースで、ニコラ・ジョリーがロワールワイン委員会を脱退したってのがありました。ロックですなぁ。

2015年2月18日水曜日

シュナンブラン月間: シャトー・スーシェリー サヴニエール・クロ・デ・ペリエ―ル

シュナンブラン2本目。今日は、ロワール地方、アンジュー地区のAOCサヴニエール。普通の白ワイン。



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サヴニエール・クロ・デ・ペリエ―ル  (Savennieres Clos des Perrieres)
産地: フランス、ロワール地方
生産者: Chateau Soucherie
ヴィンテージ: 2010年
品種: シュナンブラン 100%
アルコール度数: 13.5%
価格: 3300円程度
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ロワールはフランスの北の方にある東西に長い地方で、大きく4つの地域に分かれます。一番西はミュスカデという品種で有名なペイ・ナンテ地区。次がこのアンジュー&ソーミュール地区です。白はシュナンブラン、赤はカベルネフランが有名。

色は麦わら色。香りはやや弱い。少しレモンと、消毒液の香りが。あとこれが松ヤニかな?っていう香りも。ミネラル感。こう書くとそんなにそそられないけれど、決していやな感じではない。

味わいは、酸味が強くてフレッシュ。でもアルコール度数が高めなせいか、軽々しい感じではない。余韻も長め。冷凍してあった野菜たっぷりギョウザを食べたのですが、あっさりしているギョウザとはいえ、このヒト、ギョウザに負けてない!重めの料理でも合うかも。料理に合わせてなんぼって感じがする。

酸味が強いとすぐにリースリングと比べてしまうのですが、あちらが白い花と甘い蜜に彩られた可憐な酸味 (勝手なイメージ付けw) だとしたら、こちらは上品だけど、もっとぐっとくるストレートな酸味。

私は同じロワールなら、ミュスカデより好きだなぁ。お値段もちょっと違うけどねー。

2015年2月10日火曜日

シュナンブラン月間: フェリシアン・ブルー・ヴーヴレイ・ブリュット・キュベ・アントワネット

もう全然更新できてません。やる気がないのかと言われれば、そうなのかも。家で飲むときはグダグダしてて、外で飲んだら記憶が飛ぶため、書くことができないというところでしょうか。

そんなことではいかんと思い直し、今月からはちらっと「品種ごとにテーマを決めてテイスティング」を実践する予定。こんなに飲んでいながら、イマイチ分かっていない品種を主に取り上げます。

第一弾は、シュナンブラン。白のややマイナー品種です。
フランスではロワールのアンジューソーミュール地区とトゥーレーヌ地区で有名。あとは南アフリカでもスティーンという名で出ています。

辛口の普通のワインでは、酸味が強く、松ヤニの風味が特徴なんですって。へー。
ただ、ロワールでは泡も造られているし、カールドショームやボヌゾーなんかではすばらしい貴腐ワインも造られているのです。

とりあえず今回は、気分により、泡2本と、スティルワイン2本を購入。

まずは泡で準備体操を。AOC Vouvray のスパークリング。
なぜアントワネットかと。


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ヴーヴレイ・ブリュット・キュベ・アントワネット  (Cuvee Antoinette Vouvray)
産地: フランス、ロワール地方
生産者: Felicien Brou
ヴィンテージ: NV
 品種: シュナンブラン 100%
アルコール度数: 12%
価格: 1800円程度
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色は濃くて、麦わら色。泡も細かい。香りは甘やかで香ばしく、蜂蜜のような香りも。
飲んでみても、辛口なのに、ちょっと蜂蜜っぽい甘さを感じる。

もちろん瓶内二次発酵なんだけど、甘みが発酵のトースト香などに勝ってしまって、ちょっと残念。個人的な好みとして言えば、炭酸の刺激もあまり持続しない。でも、甘みからにじみ出る酸が素敵。普段飲みにはいいんじゃないでしょうか。

次回は本気でシュナンブランいきます!
もちろん、ロワールでシュナンブランと言えば、という大御所のワインも購入済みです!

2015年1月6日火曜日

初めてのワイン会

12月は外で飲むことが多かったこと、そして家で開けたワインについてブログを書く余裕がなく、全然更新できませんでした。メモ程度でもよかったはずなのに。反省。

いつか、「2015年の前半にワイン会をやってみたい」と書いたのだけど、新年にいきなり実現してしまった。一番のネックは会場なのですが、提供してくれた優しい友人に感謝!

時間も短かったので、とりあえず基本の白ワイン3品種について個性の違いを楽しもうという企画を立てました。シャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨンブランですね。この3つの違いが分かると、自分の好みや飲みたいものが頭の中ではっきりし、イメージをお店の人に伝えやすくなるから。参加していただいたメンバーはワイン初心者ではないのですが、やや初心者向けの復習企画となりました。

ワインを選んで簡単な資料を作るだけで一苦労。あれもこれも....と思ってしまうので、「大事なことは何だ?」と問い直し、盛った内容を削る。へたくそな資料に目を通しながらワインを飲んでくれたみなさま、ありがとうございました。

プレゼンも苦手。飲みながらお話しするので、かっちり進行はしないだろうと大体の流れだけ決めて臨んだのですが、散漫になっていけませんでした。

しかし、選んだワインは自画自賛しておこう。

あえてフランス産は選びませんでした。フランスは奥が深すぎて、日常飲むワインで値段相応の価値のあるものをきちんと選ぶのは至難の業だと私自身が常々感じているからです。なので、カリフォルニアのシャルドネ、ドイツのリースリング、ニュージーランドのソーヴィニヨンブランという王道から、品種の特性を素直に表していると思われる銘柄をチョイス。

Kendall-Jackson Vintner's Reserve Chardonnay (2011年、アメリカ、カリフォルニア州、2500円程度):カリフォルニアの大手、ケンダル・ジャクソン。やはり安心、安定。このくらいの値段でも、とても上品なシャルドネ。樽香が強くなく、フルーティで心地よい。好きになった1本。
始まる前から飲み始めるw

Fritz Haag Brauneberger Juffer Riesling Troken (2011年、ドイツ、モーゼル地方、3000円程度):これおいしいんだよなーと前から思っていたフリッツ・ハークのリースリング。しつこくない程度に灯油香もしているし、程良い酸味。夏に冷やして飲んだらまた最高ですよ!

Villa Maria Estate Sauvignon Blanc Reserve Marlborough Wairau (2013年、ニュージーランド・マールボロ、3000円程度):相変わらず猫尿ネタをやりつつも、これはバランスのいいソーヴィニヨンブラン。青っぽい匂いが爽快感とフレッシュさを表していました。

あと、おまけの赤ワインとして、ニュージーランドのピノを持って行きました。
Ata Rangi Pinot Noir Martinborough (2012年、ニュージーランド・ワイララパ、7800円程度)

アタ・ランギは、マオリ語で「夜明け」「始まり」の意。新年にちょうどいいかなと思って選びました。やっぱりうまい....。ピノノワールはやはり多少奮発しないとなかなかいいものに出会えない気がします。

そして、メンバーの1人が持ってきてくれたのがカロン・セギュール!ちょっと固いかも....と言いながら開けてくれたけど、当然おいしい。なんと幸せな!

夕方に会が終わったとたんに緊張が解けて、友人宅で寝てしまうという体たらく。普段この程度の酒量は大したことないんだけど、バテバテでした。みんなが引き続き楽しく飲んでいるのに加われなかった。残念。今年はいっそう体調管理には気をつけないといかんです。みなさま、いろいろとご迷惑をおかけしてすみませんでした。もし次回があれば、今回の反省を踏まえてより良いワイン会ができるようがんばります。

あと料理もおいしかったなー。みんな素敵すぎる。

そんなわけで、今年も元気に、そして堅実に飲みたいです。今年もよろしくお願いします!

P.S. どなたか、写真を撮っていたら共有していただけるとありがたいです。自分では全然撮る余裕がありませんでした。すみませんー!