このサヴニエール・クレ・ド・セランは、ニコラ・ジョリーというカリスマが7 haだけ単独所有しているAOC。
ニコラ・ジョリーは、何と言っても、ビオディナミの伝道師。
ビオディナミとは何か?ビオディナミと自然派の違いは何か?
ビオディナミ (英語ではバイオダイナミクス) は、シュタイナーが提唱した理論に則った (ややオカルトチックな) 農法。私はスピリチュアル系が苦手なので、ビオディナミってなんだかなぁと思っていたのですが、本当においしいワインを飲んで以来、しぶしぶではありますが、結果としての産物を大いに認める派 (笑) です。
「自然派ワイン」や「ビオワイン」(フランス語ではヴァンナチュール) は、一般的には有機農法で栽培され、醸造時にもできるだけ作為的な工程を避けるワインだと思いますが、「何が自然か?」はとらえかたによってさまざまで、明確な定義はありません。曖昧でロックです。ただ、ビオディナミはその一派ということができるでしょう。
威厳ないわー、この写真w |
=======
サヴニエール・クロ・ド・ラ・クレ・ド・セラン (SAVENNIERES CLOS DE LA COULEE DE SERRANT)
産地: フランス、ロワール地方
生産者: NICOLAS JOLY
ヴィンテージ: 2010年
品種: シュナンブラン 100%
アルコール度数: 15.5%
価格: 6000円程度
=======
ひえー、アルコール度数15.5%って、白にしては非常に高い。ボトルの裏ラベルにも書いてあるのですが、かなり熟すまで待って収穫していることと、収量を抑えていることが、糖度を上げて (アルコール度数を上げて) いる理由なんでしょう。
色は濃い。もうオレンジに近い麦わら色。
香りは、少しセメダインぽい匂いがする。これはビオ由来というより、シュナンブランの個性かも。嫌な感じではない。火打ち石って表現したほうがいいのかもしれないけどw
アプリコットや梅っぽい香りとミネラル感。
飲めば、うっとりするような芳醇さが広がる。一方でスルスルと入り込んでいく親しみやすさも。温度が上がると、最後に酸味が追いかけてきます。甘味と酸味が舌の周りで絡み合う。
本来はデキャンタージュするか、抜栓してしばらくおくほうがいいようです。
温度も冷たくしないで。
私の貧しいボキャブラリーでは表現できないのですが、ホントにおいしい。
今回はお勉強のために大枚はたきました。
わーん、お金ないけど、また買っちゃいそう!
そういえば、最近見たニュースで、ニコラ・ジョリーがロワールワイン委員会を脱退したってのがありました。ロックですなぁ。
0 件のコメント:
コメントを投稿