続きです。
Precipitation
「降雨量」、「降水量」の意。
ブドウ栽培に適した年間降雨量は500~900mm (受験では「ごっくん雨水」という語呂合わせで覚えます(笑) )。
ちなみに東京は年平均1500mm程度。日本のワイン産地は、山形と山梨が約1100、長野と北海道が約850で、やはり日本の中でも雨が少ない。でも、ダントツ1位の宮崎(約2800)、2位の熊本(約2300)でもおいしいワインが造られているのです。雨なんてどうやって防げばいいのやら。相当のご苦労があるのだろうな...。
(数字は気象庁のデータを基にしたというこちらを参照しています)
Irrigation
「灌漑(かんがい)」
ブドウは乾燥した土地を好みますが、限度があります。
アメリカ・ワシントン州のワインについて調べたときに、灌漑について具体的なことを初めて知りました。ワシントン州の内陸部は年間200mm程度しか雨が降らないカラッカラな土地なので、灌漑が必要なんですね。今はDrip Irrigation (点滴灌漑)で、「スプーン1杯」みたいな微妙な水分量でも制御可能。
WSETのテキストによると、点滴灌漑は、木1本1本にドリッパーが備えられ、コンピュータ制御で理想の水分量が保てるという、高価で高度な技術らしい。
ちなみに、伝統的な産地では、(昔の名残からか)法律で灌漑が禁止されています。
Terroir
「テロワール」は英語でもテロワールなんですね。「テロワールが...」って言うとちょっと通っぽくはなりますが、ではテロワールとはいったい何なのか。テキストでは、ワインにその土地ならではという印象を与える環境上の要素全体を意味するとなっています。狭義では、一定の気象条件下の異なる土壌から生まれる違いを指すそうですが、もっと一般的には、畑の向き、斜面、気候、品種といった要素がからみ合って生み出す効果や影響を指します。私自身は「ブドウが育つ土壌・環境」くらいの理解です、はい。
Lees Stirring
Leesは「オリ」、Stirは「かき混ぜる」、つまりバトナージュ(bâtonage)のことかな?
オリって英語ではLeesって言うんだ。フランス語ではLieですね。シュールリーのLie。
わたくし、フランス語は全然ダメですが、日本でワインを勉強する場合、ワイン用語は大体フランス語です。
次回は、Vineyard Management (ブドウ畑の管理)に進みます。
2015年6月25日木曜日
2015年6月23日火曜日
WSET Level 3 (2): 栽培環境 (The Growing Environment) その1
いきなり挫折か...と自分でもうっすら思いつつ、息も絶え絶えな感じで第2章。
エキスパート受験では数字をさらっとなぞっただけのこの分野でしたが、WSETではかなり詳しく書いてあって読み応えがあります。
まとめなどはせずに、気になる用語をメモ。
Diurnal range
diurnalは「1日の」「毎日の」という意味だけど、diurnal rangeとは、the temperature difference between day and night、つまり昼夜の寒暖差のこと。
Graft callus
Graftは接ぎ木。Callusはカルス。ブドウは接ぎ木をすることが多いのだが、接合部分の切りつけたところからできる癒合組織をカルスというらしい。(厳冬の場合、一番ダメージを受けやすいのがこの部分)
ブドウ畑中に置いてあって、春に霜が降りるときに点火するのがBurnerと書いてあって二度見してしまった。調べると、もちろんガスバーナーみたいなものではなく、石油ヒーターみたいなもの。
Aspect
ここで言うaspectとは、A slope's aspect affects the amount of sunlight it receives とあるので、「向き」とか「面」てこと。斜面大事。
その2に続きます。たぶん。
エキスパート受験では数字をさらっとなぞっただけのこの分野でしたが、WSETではかなり詳しく書いてあって読み応えがあります。
まとめなどはせずに、気になる用語をメモ。
Diurnal range
diurnalは「1日の」「毎日の」という意味だけど、diurnal rangeとは、the temperature difference between day and night、つまり昼夜の寒暖差のこと。
Graft callus
Graftは接ぎ木。Callusはカルス。ブドウは接ぎ木をすることが多いのだが、接合部分の切りつけたところからできる癒合組織をカルスというらしい。(厳冬の場合、一番ダメージを受けやすいのがこの部分)
ブドウ畑中に置いてあって、春に霜が降りるときに点火するのがBurnerと書いてあって二度見してしまった。調べると、もちろんガスバーナーみたいなものではなく、石油ヒーターみたいなもの。
Aspect
ここで言うaspectとは、A slope's aspect affects the amount of sunlight it receives とあるので、「向き」とか「面」てこと。斜面大事。
その2に続きます。たぶん。
2015年5月28日木曜日
WSET Level 3 (1): ブドウ原品種、品種、台木 (Grape Species, Varieties and Rootstocks) その2
第1章の続きです。後半は主要品種の紹介。
黒ブドウは、ピノノワール、カベルネソーヴィニヨン、メルロー、シラー(シラーズ)、グルナッシュ(ガルナッチャ)、サンジョヴェーゼ、テンプラニーリョという納得のセレクションなのですが、面白いのが白ブドウ。
シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン、リースリング... までは良いとして、残りがピノグリ(ピノグリージョ)、ヴィオニエ、マスカットなのですね。シュナンブラン、セミヨン、ゲヴェルツトラミネールではない。
これがWSETの個性ですかな。どこかのブログで読んだのは、WSETは流通視点だから、売れるもの重視ということ。ヴィオニエ好きの私が拾いますが、ヴィオニエの項目は "Viognier is becoming increasingly fashionable." という書き出しです。この教科書は2011年、第2版は2012年出版ですから、まあまあ最近。ヴィオニエ、ブレークですね。
というわけで、第2章の栽培環境にまいります。
黒ブドウは、ピノノワール、カベルネソーヴィニヨン、メルロー、シラー(シラーズ)、グルナッシュ(ガルナッチャ)、サンジョヴェーゼ、テンプラニーリョという納得のセレクションなのですが、面白いのが白ブドウ。
シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン、リースリング... までは良いとして、残りがピノグリ(ピノグリージョ)、ヴィオニエ、マスカットなのですね。シュナンブラン、セミヨン、ゲヴェルツトラミネールではない。
これがWSETの個性ですかな。どこかのブログで読んだのは、WSETは流通視点だから、売れるもの重視ということ。ヴィオニエ好きの私が拾いますが、ヴィオニエの項目は "Viognier is becoming increasingly fashionable." という書き出しです。この教科書は2011年、第2版は2012年出版ですから、まあまあ最近。ヴィオニエ、ブレークですね。
というわけで、第2章の栽培環境にまいります。
2015年5月24日日曜日
WSET Level 3 (1): ブドウ原品種、品種、台木 (Grape Species, Varieties and Rootstocks) その1
資格試験に合格したら、覚えたことを忘れないうちにWSETを受けるといいですよ、とアドバイスされてすでに半年以上。試験で暗記したあれこれはすでに忘却の彼方...。
WSETとは、Wine & Spirit Education Trustの略で、ロンドンに本部を置く世界最大のワイン教育機関です。認定試験はLevel 1から5まであり、1から3までは日本語でも受けることができます。
日本の呼称資格レベルだと、日本語で受験する場合はInternational Higher Certificate、英語で受験する場合はLevel 3の難易度が同等となります。この辺、ちょっとわかりづらい。
難易度は同等といっても、日本ソムリエ協会が提供する試験とは趣旨がまったく違う模様。WSETの本拠地イギリスは、ワインの取引や流通で歴史的に影響力の大きい国。WSETも流通という側面からみたワインに重点が置かれているようです。
私はLevel 3 (英語) をいつか受験しようと思っていますが、受験はおまけで、大事なことが2つあります。
1. 復習: せっかく勉強したのに、このままでは忘れる一方であるため。なんかこれ、エキスパート受験のときも言ってた気がするけど...。
2. ワイン英語の勉強: ごくたまにワインに関係する翻訳の依頼をいただくのですが、調べ物に時間がかかる。日本語と英語を結び付ける力がまだ足りていない。英語と日本語の両方でもっと専門用語に慣れておきたい。
というわけで、挫折しそうな雰囲気が今からみなぎっておりますが、ぼちぼちテキストを読みこなして行く予定。ブログには、気になった用語をピックアップしていきます。
今回はこちら。
One Year Old Wood
説明を読んでも最初はイマイチピンとこなかったのだが、新梢 (1年枝) のことらしい。2年枝以上になると、Permanent Woodと呼ばれる。これ、日本語ではなんだろう。結果母枝かな。
Crossings
交配。ワインの世界では、欧州系原品種であるヴィティスヴィニフェラの品種同士を掛け合わせること。たとえば、カベルネソーヴィニヨンは、ソーヴィニヨンブランとカベルネフランの自然交配で生まれたもの。
Hybrids
こちらは「交雑」で、異なる原品種を掛け合わせること。テキストの例であれば、19世紀後半にフィロキセラという根につく害虫が原因でヨーロッパのブドウが壊滅的になったとき、耐性のある米系品種とヴィティスヴィニフェラ系品種で交雑を行ったらしい。1950年に禁止されるまではその木でブドウも造っていたように読めるけれど、現在でも交雑したものは台木としての用途が主だと思う。
(ブドウは地中の台木部分と、地上部分の穂木を接木して栽培。台木が米系、穂木がヴィティスヴィニフェラというのが普通。)
ということは、日本の代表的黒ブドウ、マスカットベーリーAは、米系のベーリーとヴィティスヴィニフェラのマスカットハンブルグの「交雑」品種であるわけですね。
続きます...。うーん、挫折しそう...。
WSETとは、Wine & Spirit Education Trustの略で、ロンドンに本部を置く世界最大のワイン教育機関です。認定試験はLevel 1から5まであり、1から3までは日本語でも受けることができます。
日本の呼称資格レベルだと、日本語で受験する場合はInternational Higher Certificate、英語で受験する場合はLevel 3の難易度が同等となります。この辺、ちょっとわかりづらい。
難易度は同等といっても、日本ソムリエ協会が提供する試験とは趣旨がまったく違う模様。WSETの本拠地イギリスは、ワインの取引や流通で歴史的に影響力の大きい国。WSETも流通という側面からみたワインに重点が置かれているようです。
私はLevel 3 (英語) をいつか受験しようと思っていますが、受験はおまけで、大事なことが2つあります。
1. 復習: せっかく勉強したのに、このままでは忘れる一方であるため。なんかこれ、エキスパート受験のときも言ってた気がするけど...。
2. ワイン英語の勉強: ごくたまにワインに関係する翻訳の依頼をいただくのですが、調べ物に時間がかかる。日本語と英語を結び付ける力がまだ足りていない。英語と日本語の両方でもっと専門用語に慣れておきたい。
というわけで、挫折しそうな雰囲気が今からみなぎっておりますが、ぼちぼちテキストを読みこなして行く予定。ブログには、気になった用語をピックアップしていきます。
今回はこちら。
One Year Old Wood
説明を読んでも最初はイマイチピンとこなかったのだが、新梢 (1年枝) のことらしい。2年枝以上になると、Permanent Woodと呼ばれる。これ、日本語ではなんだろう。結果母枝かな。
Crossings
交配。ワインの世界では、欧州系原品種であるヴィティスヴィニフェラの品種同士を掛け合わせること。たとえば、カベルネソーヴィニヨンは、ソーヴィニヨンブランとカベルネフランの自然交配で生まれたもの。
Hybrids
こちらは「交雑」で、異なる原品種を掛け合わせること。テキストの例であれば、19世紀後半にフィロキセラという根につく害虫が原因でヨーロッパのブドウが壊滅的になったとき、耐性のある米系品種とヴィティスヴィニフェラ系品種で交雑を行ったらしい。1950年に禁止されるまではその木でブドウも造っていたように読めるけれど、現在でも交雑したものは台木としての用途が主だと思う。
(ブドウは地中の台木部分と、地上部分の穂木を接木して栽培。台木が米系、穂木がヴィティスヴィニフェラというのが普通。)
ということは、日本の代表的黒ブドウ、マスカットベーリーAは、米系のベーリーとヴィティスヴィニフェラのマスカットハンブルグの「交雑」品種であるわけですね。
続きます...。うーん、挫折しそう...。
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