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2014年3月25日火曜日

ボジョレー・ヴィラージュ・ル・ポン・デュ・ディアーブル

更新できていない間にも、飲むことは飲んでいました。
職業を同じくする仲間でゆるゆる楽しんでいる「通訳・翻訳クラスタ ワイン部」で、第1回の課外部活動もありました。たのしかった!

で、今日はこれ。
小悪魔!
今頃ボジョレー?しかも2011年?...という感じなのですが、これは新酒のボジョレー・ヴィラージュとは違います。
ただ、こちらによると、ヌーボー用とおなじくマセラシオンカルボニック方式で発酵させた後に、通常発酵させるということでした。
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Beaujolais-Villages Le Pont Du Diable
産地: フランス、ボジョレー地方
生産者: Junko Arai
ヴィンテージ: 2011年
品種: ガメ 100%
アルコール度数: 12%
価格: 1800円程度
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ロワールでボワルカというドメーヌを営んでいる新井順子さんが、ボジョレーで作るガメです。自然派!
新井さんについて調べると、そのパワーに圧倒されてしまいます。

色は濃い!!ガメって薄くてフルーティなイメージですが、全然ちがいます。どっしり。
香りはビオっぽい。力強さもありますが、抜栓してからしばらく置いたほうがいいのかも。小瓶につめかえてしまったけど、瓶に入れたままの方がよかった。

味は、タンニン強めでカシスの味。これがガメってちょっとどうなの?!っていう味わいです。ホント、これは小悪魔。
ビオが苦手な人は、抜栓を早めにしておくのがよろしいかと。

ボワルカの邦子やOtosanはセラーに寝かせてあるのですが、なにげに買ったこれも良かった。新井さん入門編としておすすめしときます。

2014年3月17日月曜日

レザン・エ・ランジュ・ブラン ネジュマ

オンラインショップで、「甘栗のようなニュアンス」と紹介されていたのに惹かれ、購入したワイン。ビオです。
さらに、香り豊かさはヴィオニエというのもそそられるポイント。


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Le Raisin et l'Ange Blanc Nedjma
産地: フランス、コートデュローヌ地方
生産者: Mas de la Begude (Gilles Azzoni)
ヴィンテージ: 2012年
品種: ルーサンヌ 70%、ヴィオニエ 30%
アルコール度数: 13%
価格: 2200円程度
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色はにごった黄色。
香りは確かに栗...かな。あと、塩昆布みたいな熟成した香りも。
味は、ほんの少しの発泡性と酸味。なんだろう、樽のシャルドネみたいなまったりした感じともまた違う落ち着きがあります。それで、しばらくたって鼻から抜ける香りと味が確かに甘栗!

変わったワインだなぁ。ルーサンヌってマルサンヌっていう品種と抱き合わせでいつも使われるのかと思ってたけど (ルーサンヌマルサンヌって漫才師っぽい)、ピンでもいいんじゃないか?

香りのポイントとしてヴィオニエというけれども、期待するヴィオニエ感ではないです。
この前 uguisu でヴィオニエを飲んだ時にも思ったんだけど、自然派のヴィオニエと、作りこまれたヴィオニエ (というのかな... いわゆる普通のヴィオニエ) は全然違うのかもしれません。自然派のコはすごくたくましい香りで、イメージする白い花や桃の香りはあまり感じられない。栽培の過程で違ってくるのか、醸造の過程で違ってくるのか、興味深いところです。

総合的にはおいしいワイン!好き。

2014年3月13日木曜日

夢あすか (白)

仕事に煮詰まって、てくてく酒屋さんに散歩に出かけて購入。
今日のノルマを終えた1時すぎから開けます。
もう寝なきゃいけないんだけど、書かないと寝られないわ。

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夢あすか (白)
産地: 日本、大阪府
生産者: 仲村わいん工房
ヴィンテージ: NV (書いてないので不明)
品種: デラウェア 75%、 甲州 25% (これも実は正確には不明)
アルコール度数: 13%
価格: 1700円程度
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セパージュは、「さちこ」のほぼ逆ですね。
大阪はデラウェア生産で有名な土地なので、こちらのほうが大阪のテロワールを表しているのかも。

ちょっとクラッとしつつも。
香りの濃さは「さちこ」ほどではないにせよ、まったり。白い花。蜜。自分がちょっと虫になったような気分。
味もまったりですよ。デラウェアって、甘くて、ワインとしてはほとんどおいしいものを飲んだことがないのだけど、これはおいしい。厚みがあるのです。甘みが厚みに転化しているというのかな。冷蔵庫に入れていないせいもあるかも。

デラウェアでいいなと思ったのって、たこシャンとこれくらいかしら。
鼻に抜ける香りがまたなんとも上品。

これで1700円程度。すごすぎ!

2014年3月5日水曜日

テイスティング

私はバカ舌かつバカ鼻なので、そんなにテイスティングが得意ではありません。
プロフィールにも書いておりますが、テイスティングの練習のためにブログ形式で記録をとることにしました。

お酒が結構好きな人でも、ワインのテイスティングに関しては「神の雫」のような才能の世界だと思っているような節があります。確かに味覚、嗅覚、記憶力に天性の優劣はあるにせよ、世の中のほとんどを占める凡人にとって、テイスティング力というのは地味な勉強の世界です。

色、香り、味の特徴と、産地、ヴィンテージのマトリクスを棚のように頭に置く。
その中にしまう箱が、個々のワインなんだというのが私なりの理解。
ワインを飲んだら、箱に記憶を入れてラベルを貼るような作業。地味です。
そして、私はラベルを書くのも覚えておくことも、もちろん整理も苦手なので、棚がぐちゃぐちゃに....。

まー、間違ってもいいのです。すんごいソムリエも、ブラインドテイスティングでありえないこと口走っていたりするらしいですし。

じつは、私は都内のワインスクールにしばらく通いました。確かに授業料は安くはないのですが、いろんなワインをテイスティングさせてくれるし、知識も体系的に教えてくれます。入った頃は、品種の違いもよく分かっておりませんでした。
知識をつけると、いやみったらしくなって、純粋に楽しめなくなるという懸念もあるでしょう。
でも、ワインだけではなく、そのへん、音楽も絵も彫刻も文章も映画も、本質は同じかと思います。言葉にできる枠組みと技術を持つことこそ、感覚を持つこと、と超凡人の私は信じています。
ワインは再現性が薄いというはかなさもあるし、そもそも農産物なので、別の側面もあるのですが。

何かうまく書けないけど、まとまったらこのエントリを書き換えていきたいと思います。

アルザス・リースリング / ドメーヌ・ガングランジェ

去年の夏は、辛口のリースリングばかり飲んでいた。
リースリングは6大品種のひとつで、酸味とオイル香が特徴。
暑いときにスッキリさっぱりで気持ちいいのです。
(ただし甘口も多いので、辛口好きは購入前にチェック要です。)
そして、ボトルはシュッとした細身です。だいたい。

ひさしぶりだわー、この酸味。

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Alsace Riesling
産地: フランス、アルザス地方
生産者: Domaine Ginglinjer
ヴィンテージ: 2012年
品種: リースリング 100%
アルコール度数: 12.5%
価格: 2000円程度
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リースリングは、赤でいうピノノワールと同じく、デリケートで栽培が難しめな品種。
冷涼な土地を好みます (ナパでも植わってるけど)。
有名な産地はフランスのアルザス、ドイツのモーゼル。
私は酸味がほどよくマイルドなドイツ系が好みですが、今回はなんとなくアルザス。

ビオだけど、色は濁りのない淡めの黄色です。
おお、灯油香。ちょいとレモン。そしてかすかにミネラルなのかなぁ。
飲むと、酸っぱい。酸っぱいぞー。これはスッキリ。フレッシュでグイグイいける!
特にすっごく印象に残るというわけではないけど、2000円でこのアルザスリースリングっぽいリースリングはいいんでない?

2014年3月3日月曜日

コノスル・ヴィオニエ・レゼルバ

さて、今年初めてビオワインと日本ワイン以外の「普通のコ」をご紹介。
なんかもう極端なんですけど。

 
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Cono Sur Reserva Especial Viognier
産地: チリ、コルチャグア
生産者: Cono Sur Vineyards & Winery
ヴィンテージ: 2013年
品種: ヴィオニエ 100%
アルコール度数: 13.5%
価格: 1000円程度
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みんなが知ってるコノスルです。近所のスーパーにも置いてあるアレです。

コノスルには、いくつか価格帯が違うシリーズがあります。通常スーパーとかに放置されているのは、一番下のやつ。自転車の絵のやつ。
高い (って言ったって2000円台) のは、20バレルやオーガニックシリーズですかね?

これは、自転車よりもちょい上くらいの畑を選んだというレゼルバシリーズ。
まあこの値段でヴィオニエが買えるってのがすごいことです。ちなみに本場のフランスのコンドリュー産だったら最低でも6000円な。

色は黄色です。普通の。濁りはありません。
香りは、アプリコット、白い花、桃といったヴィオニエ特有のすてきな香り。さらにトーストの香りもします。
味は、適度な酸味もあって、ああもうこれはヴィオニエだねって味です。ラブリー。

んーん。でもどうなんだろ。コノスルやイエローテイルって、その品種の特徴を最大限引き出した味に仕上げてくるのだけど、それ以上でもそれ以下でもないというか。
コンドリュー以外で造っているヴィオニエだと、香りが華やかすぎて下品とか言われちゃったりするんだけど、それはそれでカワイイ!と私は思うわけです。でも、なんかこう、そういうやりすぎちゃった、テへみたいな面白さまで取られちゃった気がする。
公式サイトには事細かに情報が公開されています。謎めいた部分は一切なし。工業製品です。

しかし、ブラインドで飲んだら評価上がるんだよなー。たぶん。私バカ舌だし。

今回、ゲヴェルツトラミネールとシリーズ違いのピノノワールも買いました。遠慮なくがぶ飲みできるという利点と、テイスティングのお勉強的観点なんですが、香りと味が想像できちゃうんだよね。やっぱつまらん。