資格試験に合格したら、覚えたことを忘れないうちにWSETを受けるといいですよ、とアドバイスされてすでに半年以上。試験で暗記したあれこれはすでに忘却の彼方...。
WSETとは、Wine & Spirit Education Trustの略で、ロンドンに本部を置く世界最大のワイン教育機関です。認定試験はLevel 1から5まであり、1から3までは日本語でも受けることができます。
日本の呼称資格レベルだと、日本語で受験する場合はInternational Higher Certificate、英語で受験する場合はLevel 3の難易度が同等となります。この辺、ちょっとわかりづらい。
難易度は同等といっても、日本ソムリエ協会が提供する試験とは趣旨がまったく違う模様。WSETの本拠地イギリスは、ワインの取引や流通で歴史的に影響力の大きい国。WSETも流通という側面からみたワインに重点が置かれているようです。
私はLevel 3 (英語) をいつか受験しようと思っていますが、受験はおまけで、大事なことが2つあります。
1. 復習: せっかく勉強したのに、このままでは忘れる一方であるため。なんかこれ、エキスパート受験のときも言ってた気がするけど...。
2. ワイン英語の勉強: ごくたまにワインに関係する翻訳の依頼をいただくのですが、調べ物に時間がかかる。日本語と英語を結び付ける力がまだ足りていない。英語と日本語の両方でもっと専門用語に慣れておきたい。
というわけで、挫折しそうな雰囲気が今からみなぎっておりますが、ぼちぼちテキストを読みこなして行く予定。ブログには、気になった用語をピックアップしていきます。
今回はこちら。
One Year Old Wood
説明を読んでも最初はイマイチピンとこなかったのだが、新梢 (1年枝) のことらしい。2年枝以上になると、Permanent Woodと呼ばれる。これ、日本語ではなんだろう。結果母枝かな。
Crossings
交配。ワインの世界では、欧州系原品種であるヴィティスヴィニフェラの品種同士を掛け合わせること。たとえば、カベルネソーヴィニヨンは、ソーヴィニヨンブランとカベルネフランの自然交配で生まれたもの。
Hybrids
こちらは「交雑」で、異なる原品種を掛け合わせること。テキストの例であれば、19世紀後半にフィロキセラという根につく害虫が原因でヨーロッパのブドウが壊滅的になったとき、耐性のある米系品種とヴィティスヴィニフェラ系品種で交雑を行ったらしい。1950年に禁止されるまではその木でブドウも造っていたように読めるけれど、現在でも交雑したものは台木としての用途が主だと思う。
(ブドウは地中の台木部分と、地上部分の穂木を接木して栽培。台木が米系、穂木がヴィティスヴィニフェラというのが普通。)
ということは、日本の代表的黒ブドウ、マスカットベーリーAは、米系のベーリーとヴィティスヴィニフェラのマスカットハンブルグの「交雑」品種であるわけですね。
続きます...。うーん、挫折しそう...。
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