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2013年12月13日金曜日

グリド甲州

ミーハーなので、海外で権威のある賞を取りました的なワインに弱いですよ。さすがに「金賞受賞6本セット!」みたいなのは最近買わないけど。

デカンター誌のアジアワインアウォード (the Decanter Asia Wine Awards (DAWA)) で金賞を取ったとかで、「ご注文が殺到しております!」というオンラインショップがある割に、近所の酒屋にはいっぱいあった「グリド甲州」をチョイス。価格1800円。

デカンター誌のゴールドシールが輝く

先日新宿のワインバーで飲んだけれども、(その日はグデグデになって味を忘れてしまったため) もっと味をしっかり確認したくて購入。

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グリド甲州
産地: 日本、山梨県
生産者: 中央葡萄酒株式会社 (Grace Wine)
ヴィンテージ: 2012年
品種: 甲州 100%
アルコール度数: 12%
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色は淡い黄色。少し緑も。
香りはライム、グレープフルーツの果皮、スパイスの香り。
口に含むとまずミネラル感、そして程よい酸味とほんの少し後をひく苦味。しばらく置くと、果実味もでてくる。

「グリ」というのは、フランス語で「灰色」の意。実際は、ピンク色や薄紫色を「グリ」と呼んでいるもよう。

ちなみにワイン用語でよく聞く「ヴァングリ」。直訳すると「灰色のぶどう」。
手元のワイン教本によると、法的な定義はないがフランスの一部の地方で直接圧搾法から作られる色の薄いロゼ、ということらしい。赤ワインの原料である黒ブドウで作る白ワイン、と説明しているサイトもある。

甲州ぶどうの果皮は藤色なのです。それが「グリ」ということで、上記のヴァングリとはあんまり関係ないっぽい。
製法は、貯蔵時にオリとワインを接触させておく「シュールリー」が採用されている。甲州は香りが薄いので、ガツっとくる香りや味わいを引き出すために普通に行われている醸造テクニック。

おいしいんです。甲州らしい甲州。でも甲州をこれまでけっこう飲んでいるせいか、感動まではいかない。値段相応というべきか。日常の和食と飲むにはちょうどいいとも言える。
比較として、「グレイス茅ヶ岳」(2000円) も飲んでみる必要はあるよな。こっちはEUに輸出するために「厳しく」作っているワインらしいし。

しかしながら、グレイスのホームページでの紹介は以下のようになっている。
「香りのボリュームが大きく、黄リンゴ、カリン、メロンなどの果実香、白いユリ、柏の葉ツゲの葉の香り、白コショウや土のニュアンスもあります。」
うーん、私の鼻が悪いのかもしれないけど、ちょっと盛りすぎじゃないか。

余談だが、このワインの裏ラベルに記載されている「相性の良い料理」は、

白身魚の塩焼き (レモン汁)
すっきりしたネタの江戸前鮨 (レモン醤油)
クリームコロッケ (塩・レモン汁)
タコの野菜サラダ (マヨネーズ・レモン汁)

となっており、つっこむまでもなく「とりあえずレモン食っとけ」と思わざるをえない。

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