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2014年9月17日水曜日

ワインエキスパート試験のあれこれ 2: 2次試験・メンタル面のこと

昨日、日本ソムリエ協会の呼称資格 (ソムリエ、ワインアドバイザー、ワインエキスパート) 認定試験の2次試験が行われました。ワインエキスパートの2次はテイスティングです。
放心状態だったのが段々落ち着いてきたので、覚えているうちに感情面について書いておこうと思います。
(受験テクや勉強法については書いている人がいっぱいいるので、あえて詳しく書きません)

1年に1度しかチャンスが巡ってこない試験というのは、ただの趣味の資格とも言えるワインエキスパートでも異様な緊張感を感じます。
緊張するなというほうが無理です。

1次試験では直前の1週間で極度に緊張し、「落ちたらどうしよう」と考えるあまり、疲れきってしまいました。
2次試験ではその教訓から、メンタル面で負けないように心がけていました。1次試験から2次試験までの時間は1か月弱。現実的に考えて、こんな短い期間でテイスティング能力がググっと上がるわけもない。だとすると、メンタルで自分に勝てるかどうかが重要になってくる。

一度テイスティングで、ロワールのソーヴィニヨンブランをアルザスのリースリングと間違えたことがあって、ソーヴィニヨンブランの青臭さを嗅ぎ分けることに絶対の自信を持っていた私のショックと言ったら....。でもこのおかげで、更にロワールのソーヴィニヨンブランを1本買い足し、徹底的に練習することができました。痛恨のミスや衝撃的な間違いも試験前であれば、深く落ち込まない。

自分の記憶力のなさや要領の悪さとも向き合う必要がありました。自分へのガッカリ感半端ない。今更こういうどうしようもない資質のなさを突きつけられて心が折れそうになるわけですが、バカな自分とも折り合いをつけてボチボチやっていくしかない。そもそも何に対しても、才能なんてあった試しがないのだから。

スクールで受験テクニック以外で言われるのは、「本番で何が起こっても動じないように」ということ。えーっ、どうしたら (電車で悪臭漂わせる人が密着したり、変な人が隣の席だったり、前の人が飲み物こぼしたりしても) 動じずにいられるのよーーっと言いたくなるけど、これも自分への暗示という練習をすれば、ずいぶん違います。

どれもこれも、自分に必死に言い聞かせている感が痛々しいとはうっすら気づいているものの、こうやってわざとらしくも刷り込んでいくと、徐々に身になっていくことも感じていました。翻訳の仕事で何年もかかって無意識に積み上げてきたプロセスを一気に意識的に体験していくような、何年もの積み重ねがあって自然に口から出てくる意見をセリフとしてしゃべるような、そんな興味深いプロセスではありました。

試験前夜には、応援してくれた人たちのことを思い返し、本当に感謝の気持ちでいっぱいに。私って幸せ者だわーと思いながら、夜道を歩いておりました。

(長くなったので、本番については次に持ち越し)

2014年8月27日水曜日

ワインエキスパート試験のあれこれ 1: 1次試験合格

2014年ワインエキスパートの1次試験に合格。

ホッとしたのもつかの間、2次試験です。

1次は筆記なので、暗記すれば誰でも受かります。特にソムリエさんじゃなければ名称をフルに覚えておく必要もあんまりないので、出だしだけ覚えるとか、何となーく覚えるだけでいいわけです。良くないんだけどw

2次はテイスティング。受験テクニックの部分もあるにせよ、配点が相当高いと言われている品種当ての部分は、詰め込みでどうにかなるようなものでもございません。
はーーー。がんばらねば....

楽しくワイン飲みたい....。

2014年7月19日土曜日

テイスティング力向上のため、人体実験中!その1

きっかけは、2014年6月27日の村上福之さん (@fukuyuki) のツイートから。

「断食たぶん12日目です。匂いに対してすごい敏感になってきて、電車の中でニオイがキツイオッサンに会うと吐きそうになります。自分もいい歳なんですけど、ベジタリアン女子に肉食べてるオッサンは匂いがキツイと言われてから家でお肉を食べなくなりました、」

それからしばらく、このツイートが引っかかっておりました。

ふーむ、断食すると匂いに敏感になる..... 敏感になる......なりたい....なりたい!今すぐに嗅覚と味覚が鋭くなりたいぞ!鋭くなってテイスティングで結果を出したいぞ!断食か!断食やな!

....というわけなんですが、さすがに断食は無理だろうと思いとどまり、体に悪そうなもの (もちろんお酒は除く) を極力排除する生活をするということにしました。
決めたルールは以下のとおり。
  • 肉と魚はやめる
  • 炭水化物は、白いやつ (精製されたもの) は避ける
  • お菓子は極力食べない、代わりに果物を食べる
  • 濃い味つけ、刺激物は避ける
  • 乳製品は減らす
ただし
  • 無理をしない、ストイックすぎないように (主義主張のあるベジタリアンじゃないので)
  • 他人と一緒のときは、楽しく普通に食事する
今、ちょうど1週間なのですが、味覚や嗅覚の変化はもちろんまだありません。
ただ、それ以外に感じたことはあるのでメモ。個人の感想の域を出ないので、文末にいちいち 「...な気がする」を付けて読んでください。

  • 自分から発するあらゆる匂いが薄くなる
    これを今一番実感しています。どんどん自分が薄まってる。3日くらいで変化が分かります。
  • 食欲に支配されない
    精神的に満たされない、頭にくる、不安定....という理由で、「何か食べなきゃ!」と思う欲望を抑えきれなかったのですが、不思議なくらいそういう気持ちが起こらない。動物性の脂肪分や糖分って中毒性があるのかなー。以前は、甘いモノを食べると、頭の奥のほうがしびれて、「コレコレ!コレです!コレを待っておりました」と脳から言われるような気がしていたんですが、そういう感覚から離れてみるのは貴重な体験。不思議な感覚です。
  • 体が軽い
    疲れが残らないし、朝が辛くない。これはプラセボ効果もあるかもです。ちなみにほとんどやせてません。

    肉はおいしいんだけど、消化するのに体が相当エネルギーを使っているのかな?仮にこれが本当だとすると、スタミナをつけるのに肉食べるなんて逆効果かもしれない。

肉と魚を食べないのってつらいかな?と想像していましたが、物足りなく感じたのは最初の1日だけ。わりとあっさり止められました。料理はそれほど得意ではないので、メニューのバリエーションに乏しいのですが、今のところは飽きずに食べられています。これは、仕事柄ずっと家にいるし、家族の食事を作らなくていい環境だからというのが大きいですね。

あと、エクストラヴァージンココナッツオイルを使い始めました。先日、ヨガインストラクターの短い記事を訳したのですが、その中でオイルでうがいをする「オイルプリング」を薦めていて興味を持ちました。デトックスや口腔内の健康維持に良いとされる、アーユルヴェーダの健康法です。個人的に「デトックス」自体をあまり信用していないのですが、エクストラヴァージンココナッツオイルは他にもいいことがいっぱいありそうなので (ミランダ・カーが愛用だそうですよ!)、いろいろ含めて今後が楽しみです。

しばらくしたら、味覚と嗅覚、そしてテイスティングにどういう影響が出るかについて書けたらいいなーと思っています。

今日は外食。肉やー、ひさしぶり!

2014年7月1日火曜日

ティント・ペスケラ・レゼルバ

毎年、誕生日に母からワインが送られてきます。
どこの世界に娘の誕生日に酒をプレゼントする親がいるのかと思うわけですが、いろいろと突き抜けていて、ありがたいことです。
(母は全然ワインのことがわからないので、某百貨店のワイン売り場でチョイスしてもらっているらしい)

去年の誕生日にもらって寝かせていたワインを今年の誕生日に開けてみました。

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Tinto Pesquera Reserva (ティント・ペスケラ・レゼルバ)
産地: スペイン、リベラ・デル・ドゥエロ
生産者: Alejandro Fernandez
ヴィンテージ: 2008年
品種: テンプラニーリョ (ティントフィノ) 100%
アルコール度数: 14%
価格: ネットでは4000円くらい (おそらく百貨店ではもっと高かったはず)
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産地のリベラ・デル・ドゥエロですが、受験的にスペインの最重要産地のひとつです。品種はテンプラニーリョというスペインを代表するブドウ。 リベラ・デル・ドゥエロでは、別名の「ティントフィノ」といいます。
ちなみにレゼルバとは、長期熟成したものという意味で、樽と瓶で3年熟成してから市場に出ます。(受験的w)

色は濃い。香りは黒系果実のブラックベリーでしょうか。この特徴的な香りをシガーっぽいというのかな。嫌な感じではないです。私はこういうのを茶葉っぽいなと感じます。落ち着いた香りなのに、「これは果実が凝縮されている」と感じるような香り。

タンニンは強いのに、とてもなめらか。飲みやすい。やはり濃い果実感。ぐいぐい飲める。

ちなみに、今年の誕生日プレゼントとして、バローロのワインが送られてきました。試験でイタリアのDOCGを捨てようかなと考えていた私への喝でしょうか.....w とりあえず寝かせておきます。

2014年6月15日日曜日

ブラインドテイスティングの練習: 白編 その2

小瓶交換会第2弾。今回、前半は「酸がシャープな白」、後半が「シャルドネいろいろ」です。
C1000タケダの空きビンにワインを詰めて交換
酸がシャープな白 (樽なし、MLFなし)
エントリーは、アルザスのリースリング、ドイツのリースリング、ロワールのソーヴィニヨンブラン、同じくロワールのミュスカデ、シャブリ。

左から順にテイスティング。
1. 香りはやや甘い、白い花。味は酸がとても高い。少し甘みを感じる。これはリースリングっぽい。でも、アルザスとドイツとどっちだろ。
→ うーん、香りが強いので「アルザスのリースリング」

2. 香りは少し藁っぽい。青みも感じる。味は、酸は1に比べて弱い。
→ あんまり個性を感じないんだけど、青みを信じて「ロワールのソーヴィニヨンブラン」

3. 香りはとても弱い。味はすこしまったりする。酸は低い。
→ この無個性っぷりはシャルドネ...?というわけで、「シャブリ」
(シャブリも樽をかけることが結構多いらしいので、ひょっとしたら樽ありかも)

4. 香りは花、レモン。でも何か1とは違うんだよな。味も酸は高いけれど、それほど個性的ではない。
→ 「ミュスカデ」 (でも吟醸香はまだ分かってない!)

5. 香りは薄め。酸はとても高くて、柑橘系の味。
→ 香りの薄さで「ドイツのリースリング」

答え合わせ: 1と5のリースリングが逆。1の甘みはドイツのリースリングの特徴ということで、私のバカーって感じ。

はい、どんどん行きます。次は、
「シャルドネいろいろ、あるいは樽がきいた白」
エントリーは、シャルドネが日本、マコンヴィラージュ、カリフォルニア、オーストラリア。そしてボルドーのソーヴィニヨンブラン。
(絶対分からん!!)

んー。テイスティングしてみたけど、本当に全然分からないので、答えを見ながら。

1. 香りがフルーティで、ボリュームがある。アルコール度数が高そう。暖かいところで作ったものかな?
→「カリフォルニア (ナパ)」でした。

2. 樽香は控えめだけれど、後味にかすかなキャラメル風味。この感じ、好みだな。
→「日本」(高畠ワイナリー!)

3. このオイル香とオイル系の味は....。
→「ブルゴーニュ、マコンヴィラージュ」(うおお、ブルゴーニュでしたか)

4. この青っぽさはSBかな?と思ったら。
→「オーストラリア」
青っぽさは若さだった。たぶん。

5. 一番個性的な香りで、慣れないと飲めないかも...。
→「ボルドーのソーヴィニヨンブラン (+セミヨン)」
これはすごいな。香りを覚えておきたい。

産地別の個性の違いは、ほんっと-に難しい。

2014年6月10日火曜日

アヒルストア再訪メモ

更新できていないのは、もう受験がアップアップだからです...。それだけ。

そんな中でしばらく前に飲みに行ったアヒルストアの写真を。
以前も投稿したのですが、本当に素敵なおみせなんですよねー。
ワイン仲間を誘って訪問。


ソーヴィニヨンブランの泡からスタート
自家製パンとパテ最高

有名なアボカドとタコのなんとか

ブルゴーニュのアリゴテ


これなんだっけ。うまかった。
背景明るいですけど、それは土曜日の午後だからです。アヒルストアの土曜日の営業は3時から。土曜は予約を受け付けていないので、最低でも30分前から並ぶことをおすすめ。

特に素敵なのは、自然派ワインで有名なお店ながら、ワインに詳しかろうと、詳しくなかろうと、楽しめるお店であること。
ビール飲むのも自由な雰囲気。ワインも銘柄や品種が分からなくたって楽しい。
ほんとに雰囲気のいいお店。そして、前に来たときと同様、やはりサービスがさりげなく行き届いているのであった。
また行きたいなー。

2014年5月11日日曜日

ブラインドテイスティングの練習: 赤編 その1

ワインスクールのクラスメイト有志で、「小瓶交換会」第一弾を実施。テイスティングの練習の負担を減らすため、各自で割り当てられた品種のワインを購入し、メンバー分の小瓶 (C1000タケダ) に分けて交換する企画。

そこでもらった5本と、家にあるネッビオーロの5品種でブラインドテイスティング。以下はメモです。

エントリー:
1. ガメ (ボージョレー)
2. ピノノワール (ブルゴーニュ)
3. シラー (ローヌ)
4. メルロー (ボルドー/サンテミリオン)
5. カベルネソーヴィニヨン主体 (ボルドー)
6. ネッビオーロ (イタリア)

左から、パッと見、色の薄いもん順に並べてテイスティング。


A) 色: 淡いガーネット。明るい。 香: 控えめ。鉄分、イチゴ、紅茶。 味: イチゴ、まろやか、酸味は中程度、タンニンは弱い。
→ 色と紅茶っぽさと鉄分で「2. ピノノワール」

B) 色: 明るめ。ややオレンジのガーネット。 香: バナナ、鉄分、動物っぽい。 味: 酸とタンニンがやや強い。
→ これは自分の「6. ネッビオーロ」

C) 色: 濃いめのガーネット  香: しょうゆ、きのこ  味: タンニンも酸味も弱い。
→ ヴィンテージが1999年と書いてあった「4. メルロー」(本番でこんなに古いのは出ません。数が揃う数年前くらいまでのが多いようです)

D) 色: 濃いルビー。香: 結構強い。キャラメル。革。ブルーベリー。バニラ。葉っぱ。  味: タンニンやや強い。フルーティ。酸味もしっかり
→ うーん、「1. ガメ」かな

E) 色: 濃いルビー。  香: 花、青っぽい、しょうゆ  味: タンニンが強い。酸は中程度。
→ 「5. カベソー」

F) 色: とても濃いルビー。香: ダークチェリー、ふかしイモ(これってインクか?)  味: タンニン多い。酸弱い。ベリーっぽい。
→ この個性的な感じは「3. シラー」


答え合わせ。DとEが逆で、Dがカベルネソーヴィニヨン、Eがガメでした。

ガメは私の担当。クリュデュボージョレ (AOC モルゴン) なのですが、色濃いですねー。マセラシオンカルボニックという製法で作ると色がよく抽出されるらしいのですが、こんなのが本番で出ると分からない。Aのピノノワールをガメと間違えてしまうかも。