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2014年2月25日火曜日

ユー・アー・ソー・ビューティフル

今日は朝7時ぐらいから確定申告の処理と格闘していました。
早く終わらせたい...。
なぜかというと、(今週仕事が詰まっているというのもありますが) 珍しく料理する気になっていたからなんですわ。先日、缶詰のポークビーンズを開けたらポークの存在が確認できず、頭に来て自分で作ろうと。

朝っぱらから勇気を出し、豆を水に漬ける。
あともどりはできないわよ
昼前に、この調子なら確定申告終われる!と浮かれたのもつかの間、急ぎ案件のご依頼が。
はい、確定申告後回し。ありがたやー、おしごとー(泣)
 
そんなちょっぴり切ない気分のときに、贈り物が届きました。
遠いところに住むお友だちから、本の差し入れ。
うれしい。
 
この本を読みーの、ポークビーンズ (作りーの) 食べーので、晩酌することだけを考えて仕事を終わらせました!
 
湘南 いそいそ家飲み日記」(影山直美 著)
この本で私を思い出してくれたというメッセージ付きw
イラストが脱力感いっぱいで、仕事を終えてくちゃくちゃな気分にちょうどいい。
「この本では 晩酌に向けての
私のせせこましい努力を
描いていきます」
という序文どおり、ひたすらおいしい一杯に向けて格闘する様が描かれています。
(まだ全部読んでないけど)
 
ちょっぴり反省しました。
私は努力していない。プロセスチーズとサバ缶とアボカドで大体一日を終えている。
これではいかん。
でも、そんな私が生まれて初めて豆を水から戻すという日に偶然届けようとは、何か不思議な縁です。
 
できたポークビーンズにあわせたワインはこれ。
本の送り主にちなみまくりました。
開けるチャンスがなくてセラーで眠っていたものだけど、今日こそ開けるべきタイミング。このときを待っていた。
 
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You are so Beautiful (ユー・アー・ソー・ビューティフル)
産地: フランス、ロワール
生産者: Nana Vins et Compagnie
ヴィンテージ: 2010年
品種: ピノノワール 100%
アルコール度数: 12.5%
価格: 2200円程度
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ロワールの自然派の造り手、クリスチャン・ショサールのネゴシアン事業から生まれた1本。"You are so" シリーズです。
 
色はラズベリーみたいな薄いルビー。
フレッシュかつ甘く誘うイチゴの香り。バラの香りも。それにちょっぴり青い野性味もある感じ。
味も適度な酸味と、フルーツを食べた時のような甘み。赤い花の味。
少し時間が経つと、バナナのようなまったり感も。
このピノノワール、好きなタイプ。
ピノノワールって本当に選ぶのが難しいので、こうやって繊細かつ可憐、さらに生き生きしたピノに出会うとうれしくなる。ビューティフルって、いい言葉。
 
明日もがんばろ!(もう明日だけど)

2014年2月19日水曜日

窓辺 (赤)

先日のローズ (橙) に引き続き、今回は左側の「窓辺」です。


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窓辺 (赤)
産地:  山梨県、山梨市
生産者: 四恩醸造 (Grupetto農園、Revigneron)
ヴィンテージ: 2012年
品種: メルロー (だったと思うんですが。CSも混ざっているのかしら)
アルコール度数: 11.5%
価格: 1800円程度
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JiPの方によると、四恩醸造は品種による固定されたイメージがつくことを好んでおらず、品種はあまり公にせずに、この印象的なラベルで出荷しているのだとか。裏側にも最低限の情報しか書いてありません。

私もこれ以上詮索しないで、感想を書くことにしよう。

色はやや濃いめのルビー。
香りは、ほんの少しビオっぽさがあるものの、それを覆うようにフルーティな香りが重なってきます。
口に含むと、ピチピチとした刺激もありつつ、軽さと重さの味わいが交互に来る感じ。鉛筆の芯ぽいミネラルもあるけど、嫌ではないのです。
なんだろうなぁ...。じゃっかん野暮ったさもありつつ、この性格嫌いじゃない、むしろ好き!みたいな、好みの世界。

四恩醸造に限らず、いい日本ワインというのは手に入りにくい。ワイナリーがお世話になっている地元の酒屋さんに卸すとあとは残っていないってパターンが多いみたいで、首都圏にはなかなか来ません。
これも見つけたらラッキーだと思いますが、このお値段はCP良すぎなので、この印象的なエチケットを見かけたら、絶対買いです。好みに合わなくても損した気がしない、好みに合ったら宝くじにあたったみたいな嬉しさを感じます。

2014年2月18日火曜日

春風駘蕩

春風駘蕩 (しゅんぷうたいとう) は、麹町にある小さなお店です。
若いご夫婦が、シンプルでとってもおいしい料理と日本ワインを出してくれます。
古い友人が仕事で上京し、この近くに泊まるというので、久々に訪れました。

扱う日本ワインは、「わーこんなの初めて見た!」から「わー実物初めて見た!」まで多種多様。
グラスワインも、泡、ロゼ、白、赤が日替わりで10種類前後用意されています。
しかも、レアもの以外は試飲してから決めさせてくれる!
ワインの担当は奥様なのですが、キュートな彼女とお話ししながらワインを選ぶのがワクワクする時間。

ごはんもおいしい。つきだしの鶏スープがいつも楽しみ。シンプルなポテトサラダも好きだし、柚子風味のオリーブもあっさりしていて毎回頼んでしまう。
前に食べたリゾットもおいしかったな。
チーズも国産で、毎回おいしさに感動します。
お酒があまり飲めない人と来ても、楽しめるお店。

ブルース・ガットラブさんが余市で作ったココファームのピノ。
右のサッポロワインのメルロー&カベルネ、おいしかった!
いつ来ても、ほんわかといいところだなーと素直に思える。店名そのものの雰囲気。

個人的に店員さんとのコミュニケーションが苦手で、スタバで「いつもありがとうございます!」と感じよく言われただけで足が遠のくダメ人間なのですが、このお店だけはなぜか全然違っていて、面が割れていても安心してお話しできる。

今まで同僚や友だちと来ていたのですが、今度はひとりでも行ってみようかな。

春風駘蕩
http://r.goope.jp/shunpu-taitou
https://www.facebook.com/shunputaitou

2014年2月14日金曜日

ヴァン・ヌーヴォー・ブラン / ピュズラ・ボノム

バレンタインなんて関係あるかーい。
睡眠時間を削って、癒しを自然派ワインに求めます。

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Vin Nouveau Blanc (ヴァン・ヌーヴォー・ブラン)
産地: フランス、ロワール
生産者: Puzelat-Bonhomme (Thierry Puzelat)
ヴィンテージ: 2013年
品種: ソーヴィニヨンブラン 100%
アルコール度数: 11%
価格: 2300円程度
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造り手は、ティエリ・ピュズラ。ヴァンナチュール界では天才と呼ぶ人もチラホラいるようです。ワイン界で天才と呼ばれている人を何度も見かけているので、そのへんはまあ。

ヌーヴォーを今頃飲みますよ。

王冠つき
色はもちろん濁ってます。

香りはりんご!りんごそのものです。フレッシュ。おお、ヌーヴォーっぽいではないか。
味もりんごっぽい酸味と果実味があふれています。色と相まって、辛口シードルと言っても、一瞬だまされる人いるんじゃないでしょうか。
ほんの少し発泡性もあります。
さらに、塩っぽく感じるのは、自分が疲れているせいかもしれません。

んー、これソーヴィニヨンブランなんですよね。まったく分からないな。青っぽさが全然ないんです。SBのイメージとはかけ離れている。

ティエリ・ピュズラのSBを飲んだのは、これで2回目。出会いは、西荻窪のオルガンでした。Touraine Sauvignonを飲んだのですが、驚き。ほんとにおいしい!
それまで、SBもビオも苦手。どっちも匂いがダメ。でも、ダメ×ダメで奇跡が生まれたのではなく、どちらの要素も、思い込みや慣習を打破し、かつ品質をしっかり管理するということから生まれたんだなと今は思っています。
なので、何の躊躇もなく選んだこのソーヴィニヨンブラン。癒やされた!

2014年2月12日水曜日

ピク・サン・ルー・ヴェルヴェット / ゼリージュ・キャラヴァン


 このコは私が赤ワインに求めるすべてがある。一目ぼれならぬ、グラスぼれ。


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pic saint loup Velvet (ピク・サン・ルー・ヴェルヴェット)
産地: フランス、ラングドック
生産者: Zelige-Caravent
ヴィンテージ: 2009年
品種: シラー 100%
アルコール度数: 14%
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昨年末 uguisuで、次のグラスは鹿肉に合うやつで!と言ったところ、おすすめされたワイン。こちらにも書きましたが、ボリュームのある鹿肉と甘めのソースにぴったりで、バカ舌味オンチでバツイチの私ですら、料理とのマリアージュを感じました。

色はご覧のとおり、めちゃくちゃ濃いガーネット。
香りは、コショウ、ユーカリ、ラベンダーというシラー特有の特徴もありながら、時間を置くと、果実味も感じる。色の印象かもしれないけど、インクっぽくもあります。

味は、カシス、そしてチョコレート。タンニンはしっかしているものの、ギシギシするほどでもなく、優しく包む。
アルコール度数高いです。

シラーといえばローヌ、シラーズといえばオーストラリアなわけですが、私はイマイチシラーの特徴をつかみきれていません。そんな私の心を見透かすように、隙間にぎゅっと入り込んできたこのコにすっかり心を奪われてしまいました。

2014年2月9日日曜日

ローズ (橙)

日本ワインをメインに取り扱うお店「春風駘蕩」で飲んで、強烈に印象に残っていた四恩醸造のワイン。このたび新宿のワインバー JiPで手に入れました。

エチケットがステキ。
こちらで記述するのは、右の白。
白って言っても、そそぐとピンクオレンジです!
写真ではうまく再現できていないけど、ピンク色がかったオレンジなのです。
その名も、ローズ (橙)。
濁りもあります。

お店の方曰く、私が買ったものはシャルドネ主体で甲州が少しまざっている、しっかり系。
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ローズ (橙)
産地: 山梨県、山梨市
生産者: 四恩醸造
ヴィンテージ: 2013年
品種: シャルドネ、甲州
アルコール度数: 11.5%
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香りは、最初はシュールリーっぽい感じがする。あ、甲州かな?という。
次の日はまったりしたシャルドネの性格が出てくるような気がします。

味もパチパチと発砲が少し感じられるものの、ほんわか優しい。苦みや雑味が少なく、シャルドネの優しい気質がそのままでたような味。色がピンクオレンジなのですが、味もそのままかわいいのです。

2014年2月5日水曜日

ヴァル・ド・ロワール シャルドネ レ・トロワ・ブリガン

夜遅くなって一杯飲もうかなと思って開けた旨安ワイン。
2000円以下です。

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ヴァル・ド・ロワール シャルドネ レ・トロワ・ブリガン (Val de Loire Chardonnay Cuvee Les Trois Brigands)
産地: フランス、ロワール
生産者: Domaine de Belle Vue
ヴィンテージ: 2010年
品種: シャルドネ 100%
アルコール度数: 12%
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色はビオっぽく、ちょっと濁り気味。
香りは普通のシャルドネ。樽。
味は、塩っぽい。しょっぱいんじゃなく、なんとなくこれがミネラルかな?と感じられるあじわい。
後味も、しょっぱくない塩なのかな....。

なんか身が入らないテイスティングだけど、こういう精神状態のときによい旨安って気がする。受け止めてくれてありがとう。