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2013年12月28日土曜日

ブルゴーニュ・パストゥグラン / ドメーヌ・マルキ・ダンジェルヴィーユ

自分の舌がおかしいのだろうか....と、昨日抜栓したのにコメントが書けなかった1本。


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Bourgogne Passetoutgrain Domaine Marquis D'Angerville (ブルゴーニュ・パストゥグラン ドメーヌ・マルキ・ダンジェルヴィーユ)
産地: フランス、ブルゴーニュ
生産者: Domaine Marquis D'Angerville
ヴィンテージ: 2010年
品種: ピノノワール 65%、ガメ 35%
アルコール度数: 11.5%
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ブルゴーニュは単一品種で作るのが普通なのですが、これは珍しくブレンド。私の好きなピノノワールとガメなので、二兎を追おうと購入。2600円くらい。

色は美しく澄んだルビー。注がれている途中の液体はピンク色でうっとりする。
香りはいちごとラズベリー。期待させる香り。

しかし味は、トマトみたいな酸味....。フレッシュなんだけど、酸味が追いこしてしまう。
購入したサイトでは上記のブレンド比率となっていたけれど、どうもガメのキャラクターが強すぎる気がしました。
写真は昨日のもの。ピノノワールが多めということでブルゴーニュグラスを用意。
ガメの味が強いのであれば、グラスが間違っていたのかな?と今日は (小瓶に取り分けていたものを) 普通のワイングラスに入れましたが、特に味は変わらず。

このコはこちらの (有名) ドメーヌの最下層ラインなので、こういう「混ぜちゃったのにはきっと理由があるんだよね....」みたいなキワモノより、次はちょっとお金をかけてピノノワールだけの正統派ラインから選んでみよう。勉強になりました。

味とは関係ないけど、ビオディナミです。自分メモ。

2013年12月27日金曜日

シャトー・レオヴィル・ポワフェレ

クリスマスイブに開けたもう一本を。
こっちの方が全然いいワインなのだけど、淡々と。


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Chateau Leoville Poyferre Saint Julien (シャトー・レオヴィル・ポワフェレ サンジュリアン)
産地: フランス、ボルドー (メドック、サンジュリアン村)
生産者: Chateau Leoville Poyferre
ヴィンテージ: 2007年
品種 (作付面積): カベルネソーヴィニヨン 62%、メルロー 28%、プチヴェルド 8%、カベルネフラン 2%
アルコール度数: 13%
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メドックの2級シャトーです。値段は7000~8000円じゃなかろうか。もういつどこで何を理由に買ったのか全然思い出せず。

濃くて重いワインは肉の脂が一緒でないと重苦しいんだよな.... 家で飲まないなぁと思って敬遠しているうちに忘れておりました。今回家で初めてローストビーフを作ったため、陽の目をみました。

色は濃いルビー。香りはカシス、インク、トリュフ、スミレ、ミント、ローズマリー。ちょっと鉄分?
味。口に含んだ瞬間は若々しさがあり、タンニンが強くてしっかりしているけれど、いやな感じではない。ただ少しピーマンの味がするので、まだ開けるのが早かったのかも。ほぼカベルネソーヴィニヨンの印象なのだけれど、後味はメルローっぽい優しさを感じる。
やっぱりいいお値段のものだけあって、私でも香りで遊べる楽しいワイン。

ブルゴーニュとボルドーはフランスの二大銘醸地ということで、よく比べられるのですが、まったく正反対なひとたち。作るぶどう品種も全く違うし、経営も、格付けも、作り方も面白いほど対照的。たとえばブルゴーニュは単一品種から作りますが、ボルドーはブレンドが基本。そのようなわけで、上記ブレンドとなっております。

ただし、上記の品種割合はこのワインのブレンド比率ではなく、作付面積の割合。裏側のラベルには、"the vineyard is made up of" の後に上記ぶどう品種割合が表記されています。なぜかは知りませんが、ボルドーはそういうことらしい。
本当は何がどれだけブレンドされているのかは不明です。「メルローっぽい優しさが...云々」と言ってて、メルロー入ってねぇみたいなこともありえます (極端な話)。

話変わって、年末ですなぁ。いろいろとやらないといけないことがあるのですが、ちょびっと自分のお楽しみに以下の本を買いました。



「においと味わいの不思議」を読み始めたのですが、おもしろくて止まりません。ご紹介できるほど頭でまとまれば、いずれ。

2013年12月26日木曜日

マルセル・カブリエ クレマン・ド・ジュラ ブリュット

クリスマスイブに自分の作った夕飯に開けた、ブランドブランのクレマン。

食事との相性がナゾなときは泡を選ぶ
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Marcel Cabelier Cremant du Jura Brut (マルセル・カブリエ クレマン・ド・ジュラ ブリュット)
産地: フランス、ジュラ
生産者: La Maison du Vigneron
ヴィンテージ: 2009年
品種: シャルドネ 100%
アルコール度数: 12%
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買った通販サイトでは生産者がマルセル・カブリエ家と書いてあるが、違うのではないか。ちゃんと調べてんのかな。
ジュラ地方の大手メゾン、ラ・メゾン・ド・ヴィニュロンの1ブランドがマルセル・カブリエらしい。

スパークリングワインには、国、地方、製法によっていくつもの種類や呼び方があります。最近は普通に知られていると思うけど、シャンパーニュというのは、法律で決められた製法で作る、フランスのシャンパーニュ地方のスパークリングワインにのみ許された呼び方。
フランスで、泡の総称、つまり「スパークリングワイン」のことは、「ヴァンムスー」(ヴァン=ワイン、ムスー=泡) といいます。
「クレマン」は、シャンパーニュ以外の地方で、シャンパーニュと同じ手間のかかる製法で作っていると認められたヴァンムスーのことです。詳しいことは割愛しますが、そんなわけでこのコもお名前から「ジュラ地方生まれだけど、シャンパーニュと同じ伝統的な製法で大事に育てられました」とアピール。

スパークリングワインは普通のワインと異なることがいくつかあるのですが、そのうちのひとつがヴィンテージが重要視されない、という点。ラベルには年が書いてありません。これは、品質を一定に保つことが普通のワインより難しく、複数の年のぶどうをブレンドして作るのが一般的だからです。毎年同じ味にすることが大事なのだそう。ただ、とびきり高級で特別なキュヴェにはヴィンテージ表示があったりします。

このワインは2009年とさりげなく書いてある....。この理由は正直分からない。メゾンのサイトを見ても、この年以外でもヴィンテージありなので、特別2009年のぶどうが良かったとかいうわけでもなく、そして値段も安い(2000円くらい。フランスだとその半分以下)ので、おそらく単に実験的か、「そういうもの」な個性くらいのスタンスで単一年のぶどうで作っているのかなぁ。

前置きが長くなりましたが、やっぱり製法やヴィンテージ表記から、値段を超越する期待がちょっぴり膨らむわけですわ。

色は黄色。薄くはない。発泡の圧力がすごかったけど、泡はそれほど細かくない。
香りはリンゴと梨。白い花。そして少しだけイーストの香り。
味もリンゴ!超リンゴ!そしてイースト。残念ながら、酸味はほとんど感じられない。何だろう。確かにちゃんと作られている味はするんだけど、「後にくるぞ!」と期待する酸味がこないので、「あれ?」ってガクッと拍子抜け。辛口ではあるけど、何だか締まりのない味。こういうもんなのかな??

2013年12月23日月曜日

ビオワインを求めて

ビオワイン。自然派ワイン(ヴァンナチュール)という曖昧な呼び名でも呼ばれる。
今ヨーロッパでも大人気ということだけど、私はどうも苦手だった。にごった液体から漂う獣臭....。ムリ。食欲がないときにとんこつラーメン屋の前を通ったときのような気分になる。

しかし先月、本当においしいビオワインを飲ませくれるお店に行って、印象がまったく変わってしまいました。
獣臭はなかったり、あっても香りを複雑にするエッセンスとして働く。
普段ソーヴィニヨンブラン (のネコの◯◯◯的なところ) があまり好きではないのだけど、ビオだと尖ったところがなく、とても優しい味になる。ピノノワールも素朴でほっこりした味。

で、昨日も女友達とふたりで三軒茶屋にある小さなビオワインのお店に行きました。
12、3人くらいでいっぱいになってしまうお店だけど、店員さんは厨房担当2名とワイン担当1名の3名体制。フレンドリーで丁寧な接客です。

先に書くと、今回はふたりで行ったので、ボトルは開けずにすべてグラス。なので写真は撮ったものの、詳しいワイン情報が分かりません。
あと、グラスワインの価格は不明(笑)

まずはスパークリング。ガメが入ったロゼとリースリングが入ったクレマンダルザス。選べないので、1つずつ頼んでふたりで飲み比べ。

白: Rene Mure Cremant d'Alsace Cuvee Prestige
ロゼ: Les Capriades
どちらも辛口で、どちらも泡が細かい。
白はさっぱり。リースリングらしい酸味が後をひく。
ロゼはイーストやリンゴの香り。

SB: ソーヴィニヨンブラン、CH: シャルドネ。どっちもラベルが絵で名前がよくわからない。

次はおすすめされたソーヴィニヨンブラン。色はにごった黄色。おいしいビオはハチミツの香りがする。飲むと、SBらしい青い草のようなフレッシュな味わい。
私は次にまったりしたシャルドネを。これがおいしかった!香りはいつものシャルドネっぽくなく、ほっこりした焼き芋やほんのちょっと海藻(「ごはんですよ」みたいなにゅるにゅるとした磯の感じ)を彷彿とさせる香り....。
飲むとフレッシュなハチミツみたい。

(追記: RWGのワインショップをパラパラと見ていたら、このシャルドネ見つけたー。運命かも→Blanc Escargot Vincent Tricot)

 
 
ここで赤。
注文した鹿肉のソースが甘めなので、負けないラングドックの濃ゆいシラーをおすすめされた。

zelige-caravent velvet
干しぶどうやインクの香り。飲むと、果実味とボリューム感がすごい。ナッツやチョコレートを感じる後味が最高。昨日飲んだ中ではこれが一番ヒット。

後は同じラングドックのDomaine Leon Barral Faugeres (2010)、デザートワインにアルザスのゲヴェルツトラミネール (Alsace Gewurtztraminer Steinert Domaine Ginglinjer) を飲みました....。全部で6杯....。量的には、ひとり1本強ってところですかね。

今日は二日酔いもなく、爽快。

あ、お料理もめちゃくちゃおいしいお店です。

鹿肉とフォアグラ


また行きたいな.....。お金をためなければ。

2013年12月20日金曜日

シャトーメルシャンの「日本の地ワイン」

メルシャンとは不思議なブランドである。
Chateau Mercianで「桔梗ヶ原メルロー」という日本を代表するようなものすごいワインをコスト度外視でつくっている一方で、「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」みたく、よく知らない人をだますような、ワインとは呼べないシロモノもつくっている。このラインナップを見ると、Chateau Mercian以外はワインが好きな人は飲まないものも多い。オーパス・ワンもあるけどw

このへんの日本ワインの状況を知りたい方は、ワインジャーナリストの鹿取みゆきさんが書かれたこちらのすばらしい記事をどうぞ。

「国産ワイン」と「日本ワイン」は何が違う? 大手メーカーの“二方向戦略”

今日のワインはChateau Mercianの「日本の地ワイン」シリーズで私がよく買う、「福島県会津地方新鶴地域収穫 地ワイン」です。
500mlで、価格は1000円前後。CPよし!

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福島県会津地方新鶴地域収穫 地ワイン
産地: 日本、福島県
生産者: Chateau Mercian
ヴィンテージ: 2011年
品種: シャルドネ 100%
アルコール度数: 12.5%
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樽ありのシャルドネ飲みたいーって思ったら、冷蔵庫にあった!やったー。

香りは、柑橘系の果皮の香りがまず来て、その後にりんご、樽由来のナッツ、最後にハーブティ。
味は、フルーティな酸味が上品。ちょこっとミネラルも感じる。とても好きな味。主張しすぎず、安いシャルドネにありがちな「樽々したしつこさ」もない。

こちらを読むと、新鶴地区はシャルドネに向く土地だそう。ただ雨が多い。それを解決するため、栽培農家が秋冬に雨よけを設置して栽培しているらしい。手間ひまがかかるワインをこんなに安く飲めていいんだろうか。

最初は近くのスーパーで見つけて買うようになったんだけど、2010年ヴィンテージが売り切れてからスーパーに行くたびに次のが出ないかとやきもきした。
3月に勝沼のChateau Mercianに行った時に2011年ヴィンテージが積まれているのを見て、本当にうれしかった。福島県はとても広い県だということは知っているものの、やはり目にするまでは心配した。

今では、2011年もネットでは完売しているショップも多く、なかなか見つからない。

新鶴地区のワインは、もう少し高いラインスパークリングもあるので、今度ぜひ買ってみたい。
2012年ヴィンテージが売りだされるのももうすぐだろうね。楽しみ。

メルシャンは大企業の志とカネ至上主義がどっちも丸見えで不思議なブランド。とりあえずChateau Mercianは全部飲むつもり。

お、2014年1月、六本木にChateau Mercianのコンセプトワインバーができるらしい。
Chateau Mercian Tokyo Guest Bar

2013年12月17日火曜日

イセハラ来た!

待ちに待っていたARUGABRANCA VINHAL ISSEHARA(アルガブランカ ・ヴィニャル・イセハラ)の2013ヴィンテージが12/15にリリースされ、うちにもやって来ました。

おひとりさま2本まで
今でこそ日本ワインブームが来ているものの、その前から農家の甲州ぶどうを買い支え、甲州ワインの品質向上に情熱を注いでこられた勝沼醸造を代表するワイン。2730円。

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ARUGABRANCA VINHAL ISSEHARA(アルガブランカ ・ヴィニャル・イセハラ)
産地: 日本、山梨県
生産者: 勝沼醸造
ヴィンテージ: 2013年
品種: 甲州 100%
アルコール度数: 12%
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もともと香りが薄い甲州種だけど、イセハラは香りがフルーティで個性がはっきりしているのが特徴。樽熟成はなし。
日本ではテロワール(土地)の特徴が出にくいといわれたりもするらしいが、これは単一畑の契約栽培で作られている。
ファンも多く、なかなか手にするのが大変。3月に勝沼を訪れたときも、すでにワイナリーには在庫がなく、直営のレストランでバイザグラスで供されるのみでした。
しかも勝沼醸造は卸す酒屋さんやレストランを選別しているので、東京でもレストランでごくたまーに見かけるくらい。
酒屋で見かけたら絶対買うべし。

ここで開けてテイスティングしたい...。いや、もうちょっと待つか....と逡巡中。

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数時間経過
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今日は開けないことにした。
イセハラを眺めながら、別のワインを。
これも勝沼醸造のもの。今開けたものではなく、抜栓後すぐに小瓶に分けて保管していた最後の1本。



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ARUGABRANCA PIPA(アルガブランカ・ピッパ)
産地: 日本、山梨県
生産者: 勝沼醸造
ヴィンテージ: 2009年
品種: 甲州 100%
アルコール度数: 12%
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価格は3780円。こちらは同じ甲州、同じ生産者でもイセハラとは作り方が違います。
フレンチオーク樽で6ヶ月醗酵。さらに2年の瓶熟成。時間と手間が価格にも反映されています。

色はオレンジに近い黄色。
柑橘系というよりは、りんごとかもっとまったりした果物の香り。
樽の香りもちょっとします。ナッツも。

飲むと、シュールリーのガツガツした味からフルーティな味、最後に上品に抜ける樽香が交じり合って心地いい。

勝沼醸造直営のレストランでは、とってもおいしい国産牛のローストビーフが名物なのですが、これに最高に合うワインがピッパなのだ。
最初は「えー、肉に白?」と思うんだけど、これが合うわけです。

ヨーロッパのえらい評論家が日本に来てテイスティングする動画を以前見たのだけど、リースリングを引き合いに出して甲州に樽は合わんといってた。
そんなことないと思うけどなぁ。
そのものの個性は薄く見えるけど、シュールリーだの樽だのに寄り添って花を咲かせるような良さがある。
私はこのコもすきだわー。

2013年12月13日金曜日

グリド甲州

ミーハーなので、海外で権威のある賞を取りました的なワインに弱いですよ。さすがに「金賞受賞6本セット!」みたいなのは最近買わないけど。

デカンター誌のアジアワインアウォード (the Decanter Asia Wine Awards (DAWA)) で金賞を取ったとかで、「ご注文が殺到しております!」というオンラインショップがある割に、近所の酒屋にはいっぱいあった「グリド甲州」をチョイス。価格1800円。

デカンター誌のゴールドシールが輝く

先日新宿のワインバーで飲んだけれども、(その日はグデグデになって味を忘れてしまったため) もっと味をしっかり確認したくて購入。

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グリド甲州
産地: 日本、山梨県
生産者: 中央葡萄酒株式会社 (Grace Wine)
ヴィンテージ: 2012年
品種: 甲州 100%
アルコール度数: 12%
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色は淡い黄色。少し緑も。
香りはライム、グレープフルーツの果皮、スパイスの香り。
口に含むとまずミネラル感、そして程よい酸味とほんの少し後をひく苦味。しばらく置くと、果実味もでてくる。

「グリ」というのは、フランス語で「灰色」の意。実際は、ピンク色や薄紫色を「グリ」と呼んでいるもよう。

ちなみにワイン用語でよく聞く「ヴァングリ」。直訳すると「灰色のぶどう」。
手元のワイン教本によると、法的な定義はないがフランスの一部の地方で直接圧搾法から作られる色の薄いロゼ、ということらしい。赤ワインの原料である黒ブドウで作る白ワイン、と説明しているサイトもある。

甲州ぶどうの果皮は藤色なのです。それが「グリ」ということで、上記のヴァングリとはあんまり関係ないっぽい。
製法は、貯蔵時にオリとワインを接触させておく「シュールリー」が採用されている。甲州は香りが薄いので、ガツっとくる香りや味わいを引き出すために普通に行われている醸造テクニック。

おいしいんです。甲州らしい甲州。でも甲州をこれまでけっこう飲んでいるせいか、感動まではいかない。値段相応というべきか。日常の和食と飲むにはちょうどいいとも言える。
比較として、「グレイス茅ヶ岳」(2000円) も飲んでみる必要はあるよな。こっちはEUに輸出するために「厳しく」作っているワインらしいし。

しかしながら、グレイスのホームページでの紹介は以下のようになっている。
「香りのボリュームが大きく、黄リンゴ、カリン、メロンなどの果実香、白いユリ、柏の葉ツゲの葉の香り、白コショウや土のニュアンスもあります。」
うーん、私の鼻が悪いのかもしれないけど、ちょっと盛りすぎじゃないか。

余談だが、このワインの裏ラベルに記載されている「相性の良い料理」は、

白身魚の塩焼き (レモン汁)
すっきりしたネタの江戸前鮨 (レモン醤油)
クリームコロッケ (塩・レモン汁)
タコの野菜サラダ (マヨネーズ・レモン汁)

となっており、つっこむまでもなく「とりあえずレモン食っとけ」と思わざるをえない。

2013年12月12日木曜日

香りをかげるワイン本

たまに海外のワインブログを読むのだけど、Dr.Vinoというブログで、New York Timesの2013年のベストセラーとしておもしろそうな本が紹介されている。

How Scratch and Sniff wine soared to the NYT bestseller list

本のタイトルは、"The Essential Scratch and Sniff Guide to Becoming a Wine Expert: Take a Whiff of That" (「ワインのエキスパートになるための"こすると香りが出る"必須ガイド: ちょっと香りをかいでみよう」...ぐらいの意味かな)


Amazonで最高で総合13位 (現在は80位くらい)、NYTでは「アドバイス、実用書、その他部門」で10位になったとある。

著者は、ソムリエのリチャード・ベッツ氏。
少々懐かしい感じがするけど、シールをはがせば匂いがかげるという本。
この手があったか。写真じゃなくて、イラストなのがまたいい。

ブログポストでの著者へのインタビューによると、クリス・サッカという有名な投資家のお友達と旅行中に「どうしたらキミの知識を多くの人に届けられるかな?」という話の中で提案されたものらしい。アートディレクターもサッカの奥さん。その奥さんが選んだイラストレーターがまた絶妙
温かみのあるオシャレな本の裏側は、華麗なる人脈のチームプレイというわけでした。
電子書籍ではない、実際の本ならではの企画ではありますが、宣伝は今っぽくTwitterの存在が大きかったという (クリス・サッカは140万もフォロワーがいる...)。

ワインを勉強し始めると「何かかいだことある匂いなんだけど、思い出せない!」とか「自分は人と嗅覚が違うのではないか」という思いにとらわれる。
地道に普段の生活で匂いに親しむべきなんだけど、じゃっかんまどろっこしい。
さりとて、ワインの香りのサンプルはアホみたいに高い。
そんなスキマ的な意味で、ちょこっと香りのエッセンスを勉強するのにとてもいいのではないか。

さて、日本ではどこで手に入るのか。
Amazonでは倍くらいの値段が付いている。
紀伊國屋のオンライン販売ではなかなか良心的な値段。
買っちゃおうかな..... 日本語に訳されるだろうけどなー。

ちなみに、本の表紙にある、"Wine is a grocery, not a luxury"(ワインは食料品であって、贅沢品ではない)という言葉は、著者の哲学だそう。私はそういうの、割とすき。

(あ、今確認すると、ギズモードでも取り上げられていました。「こすって香りを確認できるワインガイド本」)

追記: 最初著者をMWと書いていたのですが、勘違いのさらに上塗りということに気づきました....。以前の仕事のオフシーズンにMSを目指して勉強したり、なんだかんだしてた...というただの前置きでした。すみません。書きなおし。
恥かきついでに、MWとMSの違いはこちらが詳しいです。

2013年12月11日水曜日

マジ・シャンベルタン グランクリュ / ダニエル・マルシャン


エチケットがボロボロw
白好きだが、気温が下がってくると赤も飲みたいな、という気分になる。
ただ、重厚なのは季節を問わず苦手...。カベルネソーヴィニヨンのようなタンニンが強くて重い品種は、がっつり肉!の脂っぽさを流すのには向いているけど、家でそんなもん食べないし。

それで赤を飲むとなると、ピノノワールに気持ちが向く。
いつどこで購入したか忘れてしまったけれど、なんとなくセラーにあったワインをブログ第一弾として開けてみた。

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Mazis Chambertin Grand Cru (マジ・シャンベルタン グランクリュ)
産地: フランス、ブルゴーニュ
生産者: Daniel Marchand
ヴィンテージ: 2002年
品種: ピノノワール 100%
アルコール度数: 13%
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ブルゴーニュ。グランクリュ。
グッとくる文字列だが、以前の私でもそんな高いものは買えないはずだから、おそらくそこまで高級なワインではないはず。そんな分かりやすいキーワードで胸おどるのが素人の悲しさよ。なんでこんな中途半端なの買ったんだよ過去の私。

色は薄く、すでにれんが色がかかっている。ヘタっているのか...。2002年で。
香りもなんか枯葉っぽい。しばらく置いていると、しょうゆやきのこの熟成香。
残念ながらベリー系の香りはしない...気がする。

口に含むとやっぱり枯葉っぽいw じゃっかん後味にベリー系。これは八角なのかなぁ、ちょっとエキゾチックなスパイスの味わい。酸味とタンニンは弱め。

ぐぐってみると、生産者のDaniel Marchand氏はすでに引退されていて、もうこのラインのワインは手に入らないのだそう。飲んだ後に読んでも、ふうんとしか思えなかった。
とあるショップの価格は6000円。私にしては高級だけど、ブルゴーニュにしては大したことない。この価格には理由があるはず。エチケットがボロボロで、ショップのレビューでもその辺の苦情が書かれていた。エチケットのせいか?保管や輸送にも関係あるのかな。インポーターの評判は (ぐぐっただけだけど) 悪くはない。むー。単にワインの質か。

で、結論。
まだまだひよっこなので、ピノノワールの渋さが分からない。ピノでも、もうちょっとラブリーで若飲みできてフレッシュなものが飲みたいんだよな。自分で好みが分かってきたので、背伸びはしないことと、ピノノワールは当たり外れが激しいこと、ワインにお得な価格などないという普通の教訓を得た。

2013年12月10日火曜日

とりあえず

ブログを始めることにしました。
今までも日記的にトライしたことはありますが、全然続きませんでした。
このブログでは、「まじめにワインを飲む」ことをテーマに書き綴りたいと思います。